sus4について詳しく知りたい!
実際どうやって活用すればいいの?
マイナーsus4が存在しないことに注意!
T, SD, Dそれぞれに幅広く活用できる便利コード!
◆ sus4コードの解説
◆ コード【Csus4】の使い方・響き方をピアノで
sus4は不安定要素がとても面白いコードです。
玄人でジャズっぽい響きから、ポップスのエンディングまで、幅広く活用されています。
まず、実際どんな音なのかをご紹介します。
コード【Csus4】の弾き方・響き方をピアノで
右手は1, 4, 5。左手は5, 2, 1の指で弾きます。
やや不安定な響きが特徴的ですね。それでは、sus4コードについて詳しく解説していきます。
sus4コードの解説
suspender=画像の英国紳士的なアレです。
suspension=自動車の、車輪を支えるパーツです。
suspend=吊るすの意味を持つ動詞です。つまりsus4とは、
- 3度から4度に吊り上げる
- 宙ぶらりんの4度
とも言われています。
構成音は3つです。
- ルート
- 完全4度
- 完全5度
こちらで構成されたトライアド(3和音)です。
メジャーやマイナーコードの3度を、完全4度に吊り上げたものです。
1番の特徴は、3度が構成音に存在しないため、メジャーもマイナーもありません。
それでは、実際の使い方を見ていきましょう。
コード【Csus4】の使い方・響き方をピアノで
トニック・サブドミナント・ドミナントで、それぞれの活用法をご紹介します。
トニック
トニックとセットで使う
V7→Ⅰのドミナントモーション(1番気持ちのいい響き)の間に、Ⅰsus4を挟み込むことによって、完結をもったいぶる響きに変わります。
エンディングをドラマチックに演出したい時におすすめです。
トニックそのものとして使う
ルートの3度がいつまでも鳴らないため、なんかしっくりこない、いつまでも不安定な響きです。
不確定な雰囲気を演出したい時におすすめです。
サブドミナント
サブドミナントとセットで使う
D7sus4とDm7の違いを聞き比べてみてください。D7sus4の完全4度(ソ)は、ルートCからすれば完全5度と同じ音です。
5度ということは、ドミナントの要素を含んでいることになります。
ドミナントの次はトニックに行きたいのに(ドミナントモーション)、もう一度サブドミナントへ。焦らしてますね。
トニックに落ち着くまで、3つもコードを使って焦らしに焦らしています。全力でもったいぶりたい時におすすめです。
サブドミナントそのものとして使う
先ほど登場した、ドミナントの属性を持ったサブドミナントであるⅡ7sus4から、実際のドミナントⅤ7→Ⅰというドミナントモーションに繋げることで、
トニックに戻る(安定する)期待値をいい意味で裏切ることができます。コード進行を普通に終わらせたくない時におすすめです。
ドミナント
ドミナントとセットで使う
Ⅴ7sus4には、ルート音が含まれます。G7sus4なら、ソの4度上=ドですね。
ルートを含むドミナントなので、一瞬ドミナントモーションしたのかなと勘違いをさせるような安定感があります。
少しトリッキーな響きを持たせたい時におすすめです。
ドミナントそのものとして使う
Ⅴ7sus4にはルート音が含まれるため、ドミナントモーションよりも優しめな解決となります。
マイルドな終わり方をさせたい時におすすめです。
まとめ
おさらいです。
◆ sus4コードの解説
◆ コード【Csus4】使い方・響き方をピアノで
- sus4は3度が存在しないため、メジャーとマイナーの区別がない
- 不安定ゆえトニックへ安定したがる
- トニック、サブドミナント、ドミナントそれぞれに使い方があり、使用用途は非常に幅広い
Csus4のお話でした。
sus4コードの初めの記事ということもあり、特徴を全て記載しています。
他のsus4コードでもし混乱したら、是非ここに戻ってきましょう。
Csus4 | C#(D♭)sus4 | Dsus4 | E♭sus4 |
Esus4 | Fsus4 | F#(G♭)sus4 | Gsus4 |
A♭sus4 | Asus4 | B♭sus4 | Bsus4 |
Cm | C7 | CM7 | C6 |
Csus4 | Cadd9 | Caug | C-5 |
C9 | Cm11 | C13 | Cdim |
C#(D♭) | D | D#(E♭) | |
E | F | F#(G♭) | G |
G#(A♭) | A | A#(B♭) | B |