多分癖ついちゃってるんだけどどうしたら直るかな…
そもそも悪い癖があるとどんな影響があるの?
知っておけばちゃんと対策が取れるから安心してね。
悪い癖を放っておくといいことは何もないからね。
◆ ピアノの悪い癖を直す方法4選
◆ これが出たら要注意!悪い癖の影響4選
どんなに気をつけていても、ピアノを弾いていると癖がついてきます。
知らず知らずのうちに、自分にとって1番やりやすい方法で練習してしまいがちだからです。
本記事では悪い癖の原因から対処法、悪い癖がもたらす影響について解説します。
安心してください、焦ることも怖がることもありません。知っておくことできちんと対応できるようになります。
悪い癖が出てしまう原因7つ
悪い癖の主な原因は7つあります。
- 姿勢が悪い
- 指のフォームがアーチ状じゃない
- 練習ルーティンが確立できていない
- 楽譜を見て弾けない
- 一定のテンポで弾けない
- 強弱の変化がない
- ピアノから遠ざかる
姿勢が悪い
正しい姿勢を意識していないと、楽な姿勢(間違った姿勢)でピアノを弾き続けることになります。
姿勢が悪いと無理な力が加わったり、逆に力を入れたいところに入らなかったり、
疲労が早かったり、結果故障が多かったりなど、いいところはひとつもありません。
指のフォームがアーチ状じゃない。
姿勢同様、意識していないと楽なフォームでピアノを弾き続けることになります。
影響は姿勢とほぼ一緒。もちろん間違ったフォームで弾き続けることにメリットはひとつもありません。
逆に、姿勢とフォームさえ正しければ、演奏を思い通りに表現する第一歩に立てるのです。
練習ルーティンが確立できていない
練習時間も無計画で、無駄に長すぎたり不用意に短すぎたりします。
練習メニューも、曲への取り組み方も、経験豊富なピアニストほど自分の「型」を持っているものです。
ピアノを弾くときの癖というよりも、物事に対する取り組み方の癖といった方がいいでしょう。
決して大袈裟な表現でこんなことを言うわけではありませんが、早急に対策を打たないと人生そのものに影響が出てしまいます。
楽譜を見て弾けない
そのまま我流で進めるため、運指もめちゃくちゃです。
楽譜は作曲者からのメッセージそのものです。
楽譜を疎かにしているピアニストが、人の心を動かす演奏ができるとは思えません。
一定のテンポで弾けない
自分ができるスピードで弾くため、通して美しいリズムにはなりません。
自信がない箇所はゆっくりになりますし、気持ちのいい箇所は速くなりがちです。
どんどん自分本位の演奏になっていき、気づいた頃にはもう手遅れです。
強弱の変化がない
美しいピアノというのは、フォルテをただ大きく弾き、ピアノをただ小さく弾くものでありません。
音の強弱は、感情を表現する手段として重要な役割を果たすため、とても大切なものなのです。
ですが初見や譜読み段階で表情を付けるのに苦手意識を持つ方も多く、大抵抑揚のない演奏からスタートします。
そんなことをしていては、感情表現が上達するはずがありません。
ピアノから遠ざかる
もうすでに10,000時間以上ピアノに費やしてきた生粋のピアニストが、自らの改革のために敢えてピアノと距離を置くのなら理解できますが、
ピアノから遠ざかるということに対し、ほとんどの方のケースでそんな事はないでしょう。
弾かなくなれば、悪い癖が身につく以前の問題です。
テクニックはジェットコースターのように急降下し、再開した時には指がこわばって思い通りに動かせず、
無理に力んで変な癖が身に付いてしまうなんて、目に見えています。
このようにたくさん原因があり、人それぞれという言葉も出てきてしまえば、絶望感でいっぱいになってしまうでしょう。
大丈夫。原因さえ分かれば対処することができますから。
ピアノの悪い癖対処法4選
どの原因が悪い癖につながっていても、こちらの4つのうちどれかで改善できます。
- 正しい姿勢を知り、意識する
- 練習方法を前もって確立しておく
- 楽譜に執着する
- 習う
正しい姿勢を知り、意識する
こちらの美しい着座姿勢を参考にしましょう。
椅子と体は90°垂直に。
膝は90°に曲げて。
ひじは90°に曲げて。
猫背にならないことを意識しましょう。
もう1度言います。キーワードは何もかも直角です。90°です。
指のフォーム
ほんの少し関節が曲がっている状態をキープしましょう。
表(手のひら)は、中指の指先から手首まで一直線。
裏(手の甲)は、中指の指先から付け根のボコっとした骨を経て手首まで、半円状になっていたら正解です。
具体的な方法
次に、全ての指の先端が点で触れているように、優しくデスクか鍵盤に触れてください。
全力のパーでもなく、不自然に力がかかって関節が曲がっているわけでもなく、
自然とアーチ状になっていれば、正解です。
練習方法を前もって確立しておく
「計画を立てる」ということに対して、実はビジネスの世界でも賛否両論あります。
ですがピアノにおいてはあまりにも無計画に進める方が多いので、是非裏を取って計画的に進めて見てください。
いつの時代も周囲を出し抜けるのは、反対された時と、誰もやっていないことをする時です。
こちらを参考にしつつ、習慣化を身につけましょう。
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楽譜に執着する
まず、初見で譜読みをする時。大事ですよね。
次に、譜読みを進めながら流れを汲み取る時。ここが疎かになることも多いので注意です。
最後に、ある程度弾けるようになった時こそ見てください。必ず気付きがあります。
これをするかしないかで、演奏する楽曲が洗練されているかどうかが変わってきます。
指を見て弾く必要はありません。なぜならこのレベルまでいけば、指なんか見なくてもミスタッチしないからです。
とにかく楽譜を見ましょう。
習う
独学で進めている方は、最終手段です。
もう習っている方は、先生と相談して悪い癖を直していきましょう。
自分ひとりではどうしようもできない場合、プロの力を借りると簡単に解決することもあります。
原因も対策も分かっているのに、重い腰を上げられないことってありますよね。
その癖、ずっと放置していたら最終的にどうなってしまうのか、目を逸らさずにご覧ください。
これが出たら要注意!悪い癖の影響4選
- 体の痛み・疲労感・違和感
- 音楽的な理解や解釈が表現できなくなる
- マムシ指
出来れば全て避けたい道ばかりです。
体の痛み・疲労感・違和感
痛みがどこにあるのかを見つけ、すぐ対策をとりましょう。
まずは姿勢とフォームを見直しましょう。
毎日ストレッチを導入したり、整体や病院に通うのもいいでしょう。
放置するとだんだんピアノを弾くのが嫌になってきます。
こんな悲しい引退理由はありませんので、是非取れる対策をすぐにでも取ってください。
音楽的な理解や解釈が表現できなくなる
演奏に変な癖がついてしまっているおかげで、自分の思い通りに体が動いてくれません。
それは自分の思い通りの音を鳴らせないという意味です。
もちろん人それぞれですから、体の構造も筋肉のつき方やしなやかさも、指の長さも何もかも違います。
自分が持っている個性と向き合っているのか、自分と向き合わずに甘えに甘え、やりやすさのみ追求した結果癖だらけなのか、
あなたはどちらのピアニストになりたいですか?
ミスタッチを放置するようになる
ミスタッチしていても曲を通すことの方が気持ちよくなってしまうと、ミスタッチをミスタッチと認識しなくなってしまいます。
これは心の癖でもあり、音楽的表現以前の問題であり、ある意味1番厄介かもしれません。
完璧主義は周囲にもトゲが立ってしまうためおすすめしませんが、完璧を目指そうとするのは悪いことではありません。
70点で満足している自分で、本当にいいのでしょうか。私は嫌です。
マムシ指
耳馴染みない方も少なくないのではないでしょうか。
正直私も記事にするまでこの症状は知りませんでした。
ですが悪い癖を放置した結果行き着く先のひとつということで恐ろしくなり、ご紹介させていただきます。
親指以外の指は、指の先端を点で触れるのですが、親指は指の外側(右手だと、爪の左側)を点で触れます。
それを無理やり指の先端にしようとして、関節を曲げた状態で癖づいちゃうのが主な原因と言われています。
確実に手を故障するうえに、独学だと最悪気付けない可能性があります。
親指が不自然な動きをしていないか、痛みや力みはないか、今一度確認して見てください。
ピアノの悪い癖まとめ
おさらいです。
◆ ピアノの悪い癖を直す方法4選
◆ これが出たら要注意!悪い癖の影響4選
- 悪い癖の原因は、姿勢、指のフォーム、そして日々の練習
- 悪い癖への対処法は、姿勢や指のフォームを直し、練習法の確立、楽譜を大事に
- 悪い癖とは、体の痛みと心の緩みを引き起こし、放置が続けば手遅れに
ピアノの悪い癖の原因・対処法・症状のお話でした。
課題は放置せず、対策を取って早めに対処!これに尽きます。
少しでも楽しく、少しでも長くピアノライフを楽しむために。
第5話、その他のピアノ練習法はこちらです。
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