スケールを身につけたいんだけど、何をしたらいいの?
スケールができるようになると、何ができるようになるの?
スケールを身につけるにはハノンが1番!
身につくと音楽的理解が圧倒的に速くなれるよ。
◆ スケールは1曲をマスターでOK
◆ スケールを身につけるメリット3選
スケールの前に、コードの概念(度、平行調)が身についていると、より理解が深まります。
悩んでる人 ピアノのコードは覚えたんだけど、 実際にどうやって使ったらいいの? Noritoism 簡単なルールを覚えてしまえば、 あとは組み合わせだよ。 ◆ 平行調と同主調 ◆ トニック・サブ[…]
スケール徹底解説
まず大きく分けて、2つあります。
- メジャースケール(長音階)
- マイナースケール(短音階)
そしてマイナースケールは更に3つに分かれます。
- ナチュラルマイナースケール(自然的短音階)
- ハーモニックマイナースケール(和声的短音階)
- メロディックマイナースケール(旋律的短音階)
つまり、全部で4つあるという理解で大丈夫です。
- メジャースケール
- ナチュラルマイナースケール
- ハーモニックマイナースケール
- メロディックマイナースケール
スケールのルール
ドで始まるド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドは、Cメジャースケール(ハ長調)です。
ラで始まるラ、シ、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラは、Aマイナースケール(イ短調)です。
最初の音がルートとなります。
B♭で始まればシ♭、ド、レ、ミ♭、ファ、ソ、ラ、シ♭(変ロ長調)です。
メジャー、ナチュラル、ハーモニック、メロディックのうちどれになるかは、
音がどういう動き方で動くかで決まってきます。
以後半音2つ分を「全」、半音1つ分を「半」と表記します。
メジャースケール
Cメジャースケールの例で見てみましょう。
明るく、快活な響きが特徴です。
ナチュラルマイナースケール
Aナチュラルマイナースケールの例で見てみましょう。
楽譜の表記通り進めると、そのままナチュラルマイナースケールとなります。
後半がとても曖昧で、不安定な響きです。
ハーモニックマイナースケール
Aハーモニックマイナースケールの例で見てみましょう。
半音3つ飛ぶ部分で、急速に解決しようとします。
今まで不安定だったところが急に解決に向かうため、まだまだ不安定な響きです。
名前の通りハーモニーで用いられることの多いスケールであり、主旋律(メロディ)ではあまり登場しません。
メロディックマイナースケール
Aメロディックマイナースケールの例で見てみましょう。
とても耳馴染みの良いマイナースケールです。
名前の通り、主旋律(メロディ)で用いられることの多いスケールです。
マイナースケールは、ナチュラル→ハーモニック→メロディックと展開していくにつれ、
どんどんメジャースケールに近付いていくという不思議さがあります。
メジャーとメロディックマイナーでは、3つ目と4つ目が異なるだけです。
では実際にこれらのスケールを身につけるには、どうしたらいいでしょうか。
ピアノスケールは1曲をマスターでOK
全ての調のメジャースケール、ハーモニックマイナースケール、メロディックマイナースケール、カデンツが組み込まれまれているからです。
毎日最低でも1回ずつ弾くだけで、気付いたら体が覚えてくれます。
ハノン活用法はこちらをご覧ください。
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この、ハノン39番を毎日コツコツと続けるだけで得られるメリットをご紹介します。
スケールを身につけるメリット3つ
- 手が形で覚える
- どのキーの曲も均等に弾けるようになる
- キーによるイメージがつく
手が形で覚える
なぜ変わるかといいますと、キーによって黒鍵の数が変わってくるからです。
手が形で覚えるメリットは2つあります。
演奏がスムーズ
キーによる最適な手の形をしていると、運指がスムーズになり、結果演奏がスムーズになります。
この運指がスムーズというのは、特に最初の頃身につけたいスキルです。
譜読みのスピード、解釈のスピードが桁違いに変わってきます。
演奏がナチュラル
運指がスムーズということは、無理に力のかかる運指を避けることができます。
それにより、自然な演奏が可能になります。
不用意な故障も避けられ、聴いている方の耳馴染みも良くなり、いいことばかりですね。
どの曲のキーも均等に弾けるようになる
理由は黒鍵を演奏する機会が極端に少ないからです。
黒鍵より白鍵の方が、圧倒的に面積が大きいですので、ミスタッチの頻度が少なくなります。
一度覚えてしまえば、ミスタッチの要因に鍵盤の面積は少しずつ無関係にすることができます。
キーによるイメージがつく
キーによってどんなイメージを持つかは、人それぞれです。
みんな違ってみんないいし、だからこそ演奏者の個性が活きてきます。
表現方法について、こちらの記事でご紹介しております。
Noritoismとは? ピアノ曲を作っています。 Spotify Apple Music YouTube 悩んでる人 表現力ってどうしたら磨けるの? そもそも表現力[…]
スケールを身につけるべき理由2つ
- 基本中の基本だから
- キーやコードを耳で判断するための材料になるから
基本中の基本だから
逆に、スケールができるようになると、どんな奏法もできるようになります。
レガートも、スラーも、スタッカートも、指くぐりも、まずはスケールからです。
アルペジオも、スケールの応用です。
悩んでる人 アルペジオの効果的な使い方って何だろう。 そもそもどんなジャンルにも使えるの? Noritoism アルペジオの響きや意味を理解する事が大切だよ。 どのジャンルでも有効だけど、いくつか紹介す[…]
キーやコードを耳で判断するための材料
スケールができなければ、そもそものイメージをすることができません。
キーやコードを耳で判断できなければ、楽曲の理解度に大きく影響し、いくら楽譜通り弾けるようになったところで、なんか薄っぺらい演奏になってしまいます。
スケールが身について初めて、楽曲が生きた演奏に変わるのです。
スケールのまとめ
おさらいです。
◆ スケールは1曲をマスターでOK
◆ スケールを身につけるメリット3選
- メジャー、ナチュラルマイナー、ハーモニックマイナー、メロディックマイナーの違いとルールを覚える
- スケールをマスターするなら、ハノンの39番を取り入れる
- 手の形が身に付く、キーによる難易度の偏りが小さくなる、キーのイメージが身に付くというメリットがある
- 演奏や練習の土台であり、音楽家としての耳を鍛えるために身につけたいもの
スケールはピアニストにとって必須のスキルであり、且つ身につけばメリットたくさんの必殺技です。
ハノンが無くてももちろん可能ですので、CやAmからやってみましょう。
ハノンがあったほうがスムーズに変わりないので、個人的にはおすすめです。
第8話、その他のピアノ奏法はこちらです。
悩んでる人 ピアノの奏法ってたくさんあって分からないな… 何をどんなふうに弾いたらいいか一覧があると嬉しいな。 Noritoism ピアノの奏法はルールを覚えてしまえば大丈夫! あとは繰り返し自分に刷り[…]