ダンパーペダルの踏み方・タイミングによる違い

悩んでる人
ダンパーペダルの踏み方をしっかり覚えたい!
タイミングによる違いってどんなの?
ダンパーが届かない子どもはどうしたらいい?
Noritoism
ダンパーペダルを何となくで踏んでる方は、ここでおさらいしておこう!
タイミングによって音楽が変わるので、しっかり解説していくよ。
まだ足が届かない子ども向けの、補助ペダルってものがあるんだ。
◆ ダンパーペダルの踏み方をしっかりおさらい
◆ 踏むタイミングによる使い分け
◆ ちいさい子ども向けの補助ペダル

この記事を書いた人

こちらの記事の、ダンパー特化編です。

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私も大人になってから始めたので、ダンパーペダルの使い方は苦労しました。

その経験を活かして、少しでもあなたがダンパーペダルと仲良くなれたらいいなという想いで、この記事を綴ってみました。

ダンパーペダルの踏み方しっかりおさらい

ダンパーペダル

しっかり踏みしっかりはなす。基本はコードの切り替わりで踏みかえる!

ダンパーペダルの効果は、音を伸ばし響かせることです。

それによりコードをしっかり印象付け、曲を綺麗に聞かせる効果が大きくなります。

ですが、ダンパーペダルの使いすぎは必要以上に上手く聞こえてしまいます。

「ペダルの乱用は、テクニックの無さをごまかすための手段に過ぎない。弾くうちに多くのノイズが発生し、音楽を不快にかき消してしまう。」
〜クロード・ドビュッシー〜

本当はペダルに頼らなくても、しっかり弾けていることが前提です。

基本的な踏み方

  • かかとはつけっぱなし
  • 踏むのは親指と人差し指の付け根のお肉で
  • 100%で踏み、100%はなす(中途半端にしない)
  • コードが変わる瞬間で踏みかえる
  • ペダル記号のタイミングで踏みかえる

踏みかえる=離してまたすぐに踏むことです。同じコードの間は、基本的に踏みっぱなしで大丈夫です。

ペダルの楽譜表記はこんな感じです。

ペダルの記号

応用的な踏み方

あくまで基本ありきです!!

ハーフペダル

名前の通り、ペダルを半分だけ踏みます。

残響が小さめで乾いた響き。その音を狙って出したい時に使います。

使いこなせたら本当に素敵です。一流のクラシックのピアニストはさりげなく使っています。


ゆっくり上げる

名前わかりませんでした。

100%離すのが基本ですが、とってもゆっくりあげるテクニックのことです。

音の余韻を残しながら少しずつ残響を消していきたい時に。


コードが同じでも踏みかえる

稀に同じコードで同じ音をずっと弾いている時があり、延々と鳴らしていると、濁ったりぼやけたりします。

基本的にコードが同じ場合踏みっぱなしで問題ないのですが、あまりにも続く場合、1度リセットしたい時なんかはコードが同じでも踏みかえて構いません。

踏むタイミングによる使い分け

タイミング

実はほとんどが「後踏み」です。

3パターンあります。弾くよりも前か、同時か、後か。


ペダル>弾く 前踏み

あらかじめ踏んでいる状態から弾きます。弾いた音はそのまま伸びっぱなしです。

主に単音を響かせたい時や、大きな音を出したい時に。

あまり使用しませんが、念の為。


ペダル=弾く 同時

前踏みペダルと同様、弦からダンパーが外れた状態で弾くため、大きく豊かな響きになります。

前踏みペダルとの違いは、弾くという動作と同じタイミングで行うため、アクセントをつけやすく、よりリズミカルな演奏になります。

こちらもあまり使用しません。


ペダル<弾く 後踏み(レガートペダル)

お気付きかもしれませんが、ダンパーペダルはほとんどのケースで後踏みとして使います。

こちらだけカタカナで名前が付くくらいですから。

鍵盤を弾いた後に踏み、次の音を弾いた後に踏み…を繰り返す事で、

鍵盤から指を離した後もレガート(音が伸びている状態)を作り出す事ができます。

それ故、ダンパーペダルは別名サスティンペダル(サスティン=継続)とも呼ばれています。

ちいさい子ども向けの補助ペダル

ちいさい子ども

導入推奨です!

理由は2つあります。

  1. 小さいうちからペダル奏法に慣れるため
  2. 小さいうちから、ピアノを弾くための正しい姿勢を身につけるため

この2つメリットは計り知れませんので、小さいお子さんを習わせている親御さんには、是非導入していただきたいです。

そうおっしゃる先生が、圧倒的に多いような気もします。

もちろん中には、「最初のうちはペダルに頼らない方が上達する」という理由で補助ペダルの導入をしない先生もいらっしゃいます。

レガートをペダルに頼らず、奏法で身につける必要もあるため、理屈は理解できます。

それでも尚、導入をおすすめします。

極論、補助ペダルがあったって、ペダルを使わない練習できますから。姿勢を身につけるというメリットだけでも大きいです。

選ぶ時のポイントは、

  • 高さ調整ができる(成長に合わせ、長く使える)
  • 3つのペダルがある
  • 形状が実際のペダルと一緒

これらが満たされていれば、後は好みでいいと思います。

特に下の2つが大切でして、ダンパーだけのものとか、2つだけのものとかもありますが、

子どもの好奇心と経験を考えると、断然3つの方がいいです。

ペダルで遊んでもらって身につけてもらうのが、理屈を伝えるより成長が早いからです。

また、変わった形状だとそれに合わせた癖が身に付いてしまうので、実際の形と全く同じものを選ぶことをお勧めします。

ダンパーペダルまとめ

おさらいです。

◆ ダンパーペダルの踏み方をしっかりおさらい
◆ 踏むタイミングによる使い分け
◆ ちいさい子ども向けの補助ペダル
  • 右足親指人差し指の付け根のお肉でしっかり踏み、しっかり放す(中途半端にしない)
  • ハーフペダルなど上級テクニックもあるが、まず基本をしっかり身につけてから
  • コードが切り替わったタイミングで踏みかえるのが基本。前踏み、同時踏みもある
  • 補助ペダルはマスト

ダンパーペダルは奥が深いです。

理屈はほどほどにして、大人もぜひ色々踏んで遊んでみましょう。

その上で基礎をしっかり実践してもらえると、新しい気づきもあるかもしれませんよ。


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