やっぱり才能とかセンスの問題なのかな?
ピアノって、ただ毎日弾いてるだけだと逆に遠回りになることもあるんだ。
もっとちゃんと上手くなりたいのに…。
今回は、プロのピアニストが実際にやってる「効率のいい練習法」を5つに絞って紹介するね。
初心者でもすぐに取り入れられるから、きっと今日から練習の質が変わるよ!
◆ 2. ピアノが劇的に変わる“スロープレイ”の力
◆ 3. 弾けないところを放置しない!“一点集中”練習法
◆ 4. 指を動かさずに上達?“脳内演奏”のすすめ
◆ 5. 自分の演奏に驚く!?録音して気づく本当の課題
毎日ピアノを練習しているのに、なかなか上達を実感できない…そんなふうに感じたことはありませんか?
その原因は、努力や才能ではなく「練習のやり方」にあるかもしれません。
実は、プロのピアニストも日々の練習をただ繰り返しているわけではなく、上達につながる“コツ”を意識して取り組んでいます。
この記事では、初心者の方にも取り入れやすく、効果を実感しやすいピアノ練習法を5つご紹介します。
目的を持って練習を始めること、スローテンポで丁寧に弾くこと、苦手な箇所に集中すること、脳内でのイメージトレーニング、そして録音による客観的な振り返り。
それぞれの方法を具体的に解説していきますので、ぜひ今日の練習から試してみてくださいね。
1. 上達が止まる理由は「目的のない練習」にある
「ただ弾く」では効果が薄い理由
毎日まじめに練習しているのに、思うように上達できない。
そんな時は、練習の「目的」があいまいになっていないかを振り返ってみましょう。
たとえば「なんとなく通して弾く」ことを繰り返していても、実はそれほど成長にはつながりません。
特に、同じミスを毎回そのままにしてしまうと、誤った癖だけが定着してしまうことも。
練習には「時間」よりも「意識の質」が大切です。ただ指を動かすだけではなく、“何をできるようにしたいのか”を明確にすることが、成長スピードを大きく変えてくれます。
目標設定がもたらす集中力と成長スピードの違い
- 「今日はこのフレーズのリズムを正確に取れるようにしよう」
- 「この1小節を、テンポに乗って滑らかに弾けるようになりたい」
このように、小さくても具体的な目標を毎回の練習に設定することがポイントです。
目標があるだけで、集中力がぐっと高まり、練習の密度も変わってきます。結果的に、短時間でも“効いた”練習ができるようになります。
以下は、初心者にも実践しやすい「練習の目的設定」の例です:
練習の目的例 | 内容 |
---|---|
指の動きを滑らかにしたい | ゆっくりのテンポで指を均等に動かす練習 |
リズム感を鍛えたい | メトロノームを使ってリズム通りに弾く |
左手の動きを安定させたい | 左手だけを取り出して練習する |
フレーズをより歌うように弾きたい | 強弱や間を意識して、音の流れを感じながら弾く |
今日の練習に「ひとつだけの目的」を持とう
毎回の練習で「全部を完璧にしよう」と思うと、逆に何も身につかないこともあります。
大切なのは、“今日の練習はこれだけやれた”という達成感を得ること。
ですので、1回の練習では「ひとつの目的」に絞ってみるのがおすすめです。
そしてその目的が達成できたら、次回はまた違うテーマを設定すればOK。
たとえば
- 今日はテンポ通りに弾くことだけに集中
- 明日は左手の音の粒を揃えることだけに集中
というように、目的を「小さく」「明確に」設定することが、確実なステップアップにつながっていきます。
次のセクション「ピアノが劇的に変わる“スロープレイ”の力」では、スピードを落とした練習がなぜ重要なのかを深掘りしていきます。
2. ピアノが劇的に変わる“スロープレイ”の力
ゆっくり練習がプロにも欠かせない理由
「速く弾けるようになりたい!」という気持ちは、ピアノを弾く人なら誰もが持っているものです。
ですが、速さを追い求めるあまり、基礎があいまいなままになってしまうことが意外と多いのです。
実は、プロのピアニストでも、練習では“スローテンポ”から入るのが基本です。
なぜなら、ゆっくり弾くことでしか気づけないことがたくさんあるから。
- 指の動きがスムーズか
- 音の粒がそろっているか
- ペダルが濁っていないか
こういった細部を確認しながら練習することで、基礎の精度が格段に上がります。
その土台があるからこそ、本番で速く美しく弾けるようになるのです。
フレーズごとの身体感覚を研ぎ澄ます
スロープレイの魅力は、単にゆっくり弾くこと以上に、「感覚を深められる」点にあります。
たとえば、あるフレーズをスローテンポで弾いていると、
- 「あ、この指の動きがちょっと不自然かも」
- 「ここの音、少し強すぎて浮いて聞こえるな」
といった“身体的な違和感”に気づきやすくなります。
それをひとつずつ解消していくことで、無理のない自然な動きに改善されていき、音楽全体に一体感が生まれるんです。
また、ゆっくり弾くことで音と音の“間”を感じられるようになるのも大きなポイント。
音楽の流れを身体ごと受け止める感覚が、ピアノ演奏の質を大きく変えてくれます。
スピードより「正確さと質」を優先すべき時期
「速く弾くのが上手=ピアノが上手」と思われがちですが、本当に魅力的な演奏というのは“丁寧に、音楽を届けられる演奏”です。
もし今、速さばかりを追いかけてミスが増えていたり、音の粒が揃っていなかったりするなら、思い切ってテンポを半分くらいに落としてみるのがおすすめです。
そのとき意識したいのは、以下の3点です:
意識ポイント | 説明 |
---|---|
音の粒を揃える | すべての音が均等に聞こえるように意識する |
指の脱力を感じる | 力まずに弾けているかを確認する |
フレーズの方向を掴む | メロディの流れや音楽的な起伏を感じながら弾く |
これらをゆっくり確かめてから、少しずつテンポを上げていくことで、音楽の芯がぶれない演奏が育っていきます。
次のセクション「弾けないところを放置しない!“一点集中”練習法」では、苦手な部分の練習の仕方について具体的にご紹介していきます。
3. 弾けないところを放置しない!“一点集中”練習法
苦手パートこそ上達のチャンス
練習していると「ここだけいつも間違える」「この一部分だけが弾きにくい」という箇所が必ず出てきますよね。
でもそのまま通して何度も弾いて、ミスしたまま先に進んでいませんか?
実はこの“弾けないところ”こそが、あなたの演奏を一段上に引き上げてくれる伸びしろなのです。
苦手なパートには、運指の癖や読譜の曖昧さ、テンポの乱れなど、さまざまな課題が詰まっています。
それを放置して全体を何度も弾いても、ミスを繰り返すだけで、逆に悪い癖が定着してしまうことも。
だからこそ、「あ、ここ難しいな」と思ったらチャンス!と捉える意識が大切です。
1小節単位で反復する練習の効率性
苦手なパートを攻略するには、「そこだけ切り取って集中練習する」のが圧倒的に効果的です。
とくにおすすめなのが、“1小節単位”の繰り返し練習です。
例えばこんなステップで進めてみてください:
- 弾けない部分を明確にする(どこからどこまでが苦手か)
- その1小節だけをゆっくり・丁寧に繰り返す
- テンポやリズムを安定させたら、前後の小節とつなげる
この方法は、プロの現場でもよく使われていて、特定の問題点を短期間で克服するのに最適です。
部分的に区切ることで、頭と身体が処理しやすくなり、結果として全体の完成度もぐっと上がるのです。
ストレスを減らす「時間制限付き集中練習」
ずっと同じところばかり練習していると、正直飽きてきたり、イライラしてしまったりすることもありますよね。
そんなときは、「集中時間を区切る」練習法がとても有効です。
たとえば
- 苦手なフレーズだけを5分間だけ集中して繰り返す
- タイマーをセットして「この時間だけはやり切る」と決める
短時間でも集中して取り組めば、ダラダラ練習するよりずっと成果が出ますし、精神的な負担も軽減されます。
さらに、「5分だけなら頑張れる」という気持ちのハードルの低さも、継続につながる大きなポイントです。
🔖 POINTまとめ:苦手パート克服のコツ
- 苦手な部分は「練習すべき最優先ポイント」と捉える
- 小節単位で切り取って、ゆっくり・丁寧に反復する
- タイマーを活用して、短時間の集中練習を習慣化する
次は「指を動かさずに上達?“脳内演奏”のすすめ」のセクションに進みます。
4. 指を動かさずに上達?“脳内演奏”のすすめ
ピアノに触れない時間も実は大事
ピアノの上達といえば、鍵盤に向かって練習することが基本だと思われがちですよね。もちろんそれは大切ですが、実は「弾かない時間」こそが演奏力を高めるチャンスになることもあるんです。
それが、“脳内演奏”や“イメージトレーニング”と呼ばれる方法。
実際に指を動かさずとも、頭の中で演奏をイメージするだけで、技術や表現力に良い影響を与えることが、スポーツや音楽の分野でも研究されています。
とくに次のような場面でおすすめです:
- 外出中でピアノに触れないとき
- 就寝前の静かな時間
- 練習直後の「記憶の定着」に活かしたいとき
イメージトレーニングで記憶が強化される仕組み
人は、「身体で経験したこと」よりも、「イメージと身体をリンクさせた記憶」の方が長く定着しやすいと言われています。
つまり、実際に弾いた後に、その動きや音を思い出しながら脳内で繰り返すことで、演奏の記憶がより強化されるのです。
やり方はシンプル。目を閉じて、楽譜や鍵盤を思い浮かべながら、以下をイメージしてみてください:
- 指の動き(運指や手の形)
- 音の響きや音色の流れ
- フレーズのリズムや間合い
- ペダルの使い方や音の重なり方
初めは難しく感じるかもしれませんが、繰り返すうちに「頭で弾く」感覚が身についてきます。
寝る前・移動中にできる習慣化のコツ
脳内演奏は、ちょっとしたすき間時間に取り入れられるのが大きな魅力です。
たとえば次のようなタイミングで取り入れてみましょう:
タイミング | おすすめ理由 |
---|---|
寝る前の静かな時間 | 記憶の定着に最適。脳がリラックスして吸収しやすい |
通勤・通学中 | 実際に練習できない時間を有効活用できる |
レッスン前の準備 | 頭で曲の流れを整理しておくと実際の演奏がスムーズ |
コツは「完璧に思い出せなくてもいいから、とにかく頭でなぞってみる」こと。
イメージの中でも「ここがあやふやかも」と感じたら、それが次回の練習のヒントになります。
つまり、脳内演奏は“確認と予習”の役割も果たしてくれるんですね。
🔖 POINTまとめ:脳内演奏のすすめ
- ピアノを弾かない時間も活かせる、効率のいい練習法
- 頭で「音」と「動き」をリンクさせることで記憶が定着
- 習慣化することで、実際の演奏も驚くほど安定してくる
次はいよいよラスト、「自分の演奏に驚く!?録音して気づく本当の課題」のセクションです。
5. 自分の演奏に驚く!?録音して気づく本当の課題
「聴き返す」ことでわかる癖やミス
ピアノを弾いているとき、私たちは「音を出している側」であり、「音を聴いている側」でもあります。
でも実際には、弾くことに集中していると、細かな部分までは聴ききれていないことも多いんです。
だからこそ、録音して後から“聴く専門の立場”になることがとても大切。
録音を再生してみると、「あれ、思ってたよりも走ってる…」「音の強弱が均一すぎるかも」といった自分では気づかなかった癖やミスが明確に見えてきます。
これは少し勇気のいることかもしれませんが、“自分の演奏を聴く”という行為が、上達の大きな一歩になるのです。
成長を可視化する録音・録画の使い方
録音・録画は、単なる「確認」のためだけでなく、成長を“見える化”するための記録ツールにもなります。
例えば1週間前、1か月前の自分の演奏を聴き返してみると、「あ、ここ前よりスムーズに弾けてる!」と上達が実感できる瞬間があるはずです。
継続的に記録を取ることで、
- モチベーションの維持
- 練習の成果の確認
- 改善すべきポイントの発見
といった多くのメリットが得られます。最初はスマホのボイスメモやカメラでもOKなので、ぜひ気軽に試してみてくださいね。
客観視こそ上達を加速させる鍵
ピアノの練習は、どうしても“感覚的”になりがちです。
でも、録音して自分の演奏を聴き返すことで、「自分がどう弾いているか」を客観的に見ることができるようになります。
そしてこの「客観的に見る視点」が身につくと、日々の練習中にも「今ちょっと走ってたな」「今のフレーズ、重たかったかも」とリアルタイムで気づけるようになってくるんです。
つまり、録音は単なるチェックではなく、“自分を育てるための鏡”のような存在。
これをうまく活用できれば、練習の質そのものが大きくレベルアップします。
🔖 POINTまとめ:録音のススメ
- 客観的に自分の演奏を見つめるための大切なツール
- 上達の過程を記録し、成長の実感にもつながる
- 続けることで“自分を聴く耳”が育ち、演奏が洗練される
まとめ|正しい練習法で、あなたの音が変わり始める
ピアノの上達には、ただ「たくさん練習する」だけではなく、どんな意識で練習するかがとても大切です。
今回ご紹介した5つの方法は、初心者の方にも無理なく取り入れられて、確実に成果を実感できるものばかりです。
もう一度、ポイントを振り返ってみましょう。
🎯 今日から試せる!プロも実践する5つの練習法
- 目的を持って練習する
→ 毎回「何をできるようになりたいか」を明確にして取り組む - スローテンポで丁寧に弾く
→ ゆっくり弾くことで指の動き・音の粒・フレーズの流れを細かく確認 - 弾けない箇所に絞って集中練習
→ 1小節ごとの反復と短時間の集中で効率アップ - “脳内演奏”で記憶と感覚を強化
→ 実際に弾かずとも、頭の中で演奏するだけで理解が深まる - 録音・録画で自分の演奏を客観視する
→ 自分では気づきにくいクセを見つけ、成長を“見える化”
どれも特別な道具や環境は必要なく、少し意識を変えるだけで実践できるものばかりです。
完璧を目指すのではなく、ひとつずつ取り入れてみることから始めてみてください。
あなたのピアノに、きっと“変化のきっかけ”が訪れるはずです。
そしてその日々の練習に、心地よい音楽がそっと寄り添う環境も、大切な要素かもしれません。
よければぜひ、Noritoismのピアノ作品もあなたの練習のおともに加えてみてくださいね。
▶︎ Noritoism作品集
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