【なり方】プロとアマの違い【生き方そのもの】

Noritoismとは?

ピアノ

ピアノ曲を作っています。

悩んでる人
プロとアマの明確な違いってどういう要素?
どうしたらプロになれるかな。。
ピアノ以外に必要なスキルは?
Noritoism
違いはたくさんあるけど、明確にこれ!って言える方も少ないかも…
そんなふたつの違いをしっかり挙げていくね。
そうしたら他のスキル含めてプロへの道が開けるかもしれないよ。
◆ プロとアマの違いは生き方そのもの
◆ プロになる方法
◆ 現代のピアニストに欲しいスキル

この記事を書いた人

プロとアマと聞いて、みなさんはどんなイメージを持たれますか?

プロピアニストは驚異的なテクニックを持ち、至高の存在。アマチュアピアニストはその他大勢。なんて答える方もいるでしょう。

本記事ではそんな、プロとアマの違いについて解説していきます。

これからプロピアニストを目指す方へ、何かしらのヒントになれば幸いです。

プロとアマの違いは生き方そのもの

ピアニスト

プロ=ピアノで生計を立てている人
アマ=ピアノもやっている人

一概に技術のみではないと言われています。

実際アマチュアの方でプロより上手な方がいらっしゃるのも事実です。

一般的に、1日のうち労働にかける時間は平均8時間と言われています。

プロはその全てをピアノに捧げますが、アマは別の仕事をしながら、その合間にピアノをしています。

ピアノに費やす絶対時間が違います。

さらに具体的な要素をご紹介します。

圧倒的なテクニックを持っている

ピアノが上手に弾けなければプロにはなれません。

当たり前のことを言っているかもしれませんが、大切なことです。

何十年も基礎訓練や体づくりを怠らず、どんな時もどんな状況にも対応できる、それがプロです。

苦手は認識しながら、感動を与える方法をきちんと知っています。

ミスをしても動揺しない上、気付かれない

聞くひとが聞かないと分からないレベルです。

専門家やコンクールの審査員レベルであれば、どんな些細なミスにも気づくことができるでしょう。

ですが聴衆の前でそれを気付かせるプロピアニストはおそらくいません。

さらに、ミスすらもアドリブでオカズに変え、新たな感動を生み出してしまうことも少なくありません。

譜読みや暗譜のスピードが圧倒的に速い

才能というよりも、努力の結晶です。

普通では考えられないくらいの量の曲を弾き、聴き、触れてきたであろうプロピアニストは、

楽譜を読んだり覚えたりするスピードが尋常じゃありません。

どんなに不得意だと掲げている方でも、ピアノ教室の生徒さんに比べると圧倒的に速いはず。

今まで積み重ねてきた経験値が成せる技です。

ほとんど鍵盤を見ない

楽譜に書かれていることをイメージし、勝手に手が動いてしまうのでしょう。

こちらのYouTubeをご覧ください。プロとプロなりたての方それぞれの、演奏時の目線の違いです。

もうひとりの方もプロピアニストの端くれなのですが、それでもここまで違うのです。

人間的な部分

醸し出す音は、人生そのものを表しています。

これは本当に極端な話でもなんでもなくて、楽器から奏でられる音はその人そのものを表しているのです。

物事への向き合い方。人との向き合い方。物事の価値観。感情へのアプローチ。

全てがピアノへの触れ方と関係してきます。

プロとして活動されている方の殆どは、人間的に優れていないと務まらないはずです。


ここまで、「プロピアニストとは」をご紹介してきました。

反対にここまで到達できていない方の大多数は、アマチュアといっても過言ではありません。

次に、そんなプロピアニストになる具体的方法をお話します。

プロになる方法

たくさん練習して、有名なコンクールに入選する!

これが真理です。あくまでクラシックピアニストの場合です。

私は音大を卒業したわけでもなく、海外に留学経験があるわけでもなく、ましてやコンクールに入選した経験もありません。

ですが今こうして生計を立てることができています。

それは、自分にしか出来ないことを判断し、それに集中したからです。

幼少期の英才教育がなければ、クラシックの世界でプロピアニストになるのは難しいでしょう。

ですが、違うアプローチで音楽家への道を拓くことはできます。もちろん、超大変です。

この世に大変な思いをしないで自分の道を拓いた人なんて、ほとんどいません。

英才教育も受けておらず、クラシックピアニストの道は難しいかもしれないが、プロピアニストになりたい!

そんなあなたが取れる方法はこちらです。

たくさん練習して、とにかくアウトプットしまくる!

現代のピアニストに欲しいスキル

圧倒的なテクニック、ミスを感じさせないスキル、最速の譜読み、秀でた人間性を持ち合わせた上での話です。

これらが足りない方は、とにかく練習しましょう。そして周囲に優しい人間でありましょう。

ピアノの演奏技術や、音楽への造詣の深さ、音楽的センスはもちろんですが、その他に必要なスキルはこの4つです。

  1. プラットフォームを運用できるITリテラシー
  2. SNSの運用能力
  3. マーケティング力
  4. 営業力

ピアニストと表記してありますが、プロとして生きるならどの現代音楽家にも必要となるスキルです。

プラットフォームを運用できるITリテラシー

ネット上における情報発信の基盤を、自ら運用できる能力はとても大切です。

アナログとデジタルで比べると、出会える顧客の数は圧倒的にデジタルが多いからです。

お金があれば、運用はその道の詳しい方にお任せする、なんてご意見もあると思いますが、果たしてそうでしょうか。

企業ならそれでいいかもしれませんが、私たちは「音楽家」です。

音楽家は自分の世界観がものすごく大事です。

自分の世界観の表現を人任せにして、100%の精度でアウトプットできるとは思えません。

ただホームページを開設すればいいわけではないのです。

細かなデザイン、言葉遣い、フォント、画像…全ての要素が世界観に直結します。

なので、せめて自分のプラットフォームを運用できるITリテラシーは欲しいところです。

ホームページでもいいのですが、言葉で想いを表現できるブログがおすすめです。

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SNSの運用能力

何かしらのSNSアカウントを持っている人は2021年現在、
世界中で約半分。国内では5分の3以上の方だそうです。

今こうして読んでくださってる方もSNSのアカウントをお持ちかもしれません。

それくらい、今の日常において欠かせない存在になっています。活用しない手はありません。

ただ日常を書いていても、誰も見てくれません。

ただひたすらに、ひたすらに、自分が提供でき得る有益な情報を全力で提供し続けます。

  • Instagramでは日々制作した作品を。新鮮さを楽しんでいただけるように
  • Twitterでは主にマインドを。想いや姿勢が誰かの支えになれるように
  • YouTubeでは自作曲のジャンルをまとめ、BGMチャンネルを

せめてこの3つは必要です。

Tiktokでショートムービーをアップしたり、ライブ配信アプリを利用するのもいいでしょう。

マーケティング力

届けたい人が欲しい人に、最適に届けるためのプロセス全て

マーケティングはかなり広範囲に渡ります。

ターゲッティング、ペルソナ、市場調査、競合調査、開発、広告、顧客満足度調査…

我々ピアニストは、音楽家は、自分の音楽を届けたいはず。

ですがとにかく練習してスキルを磨きまくっていれば、仕事の方から勝手にやってくる…なんて夢みたいな話、現代では通用しません。

なぜなら、ライバルの数が過去と現代では全く違うからです。


ピアニストのライバルってなに???

ちなみに、ピアニストのライバルはピアニストではありません。

正確に言えば、ピアニスト「だけ」ではありません。正解は、

欲求を満たすもの全て

です。

例えば、音楽が聴きたいなーという時、何で聴きますか?

ほとんどの方が、サブスク、YouTube、と答えるはず。

CDの方もいらっしゃるでしょう。つまり、そもそも配信できている必要があります。

コンサートピアニストで生計を立てられる方は、ごくごくごくわずかです。

ましてやこのコロナ禍、ますます需要も供給も尻すぼみです。

次に、誰を聴きますか?

今なら最強のライバルはYOASOBIやAdoなど、ネットから誕生した新進気鋭のアーティストたちです。

音楽を聴く時間、そんな方達と争って勝ち取らなければ、聴いてもらえません。

そもそも、音楽聴きますか?

  • ご飯食べたい
  • 遊びたい
  • お酒飲みたい
  • 友達とおしゃべりしたい

これらの欲求を「音楽聴きたい!」が上回らなければなりません。

でも、最善ではなくて最適。つまりBGMでもいいのです。

発想次第で、マーケティングは最適化されていきます。


おさらいです。ピアニストにおけるマーケティングとは

ピアニストがリスナーに、最適に届けるためのプロセス

です。プロとして生活する上で、ピアノのスキルと同等レベルで大切なものです。

営業力

自分の仕事を自分で取ってくる能力は必須です。

事務所に所属されている方の場合、営業は会社がやってくれるでしょう。

ですがその営業先のほとんどは、直接赴いて演奏する仕事ではないでしょうか。

先ほど記載した通り、コンサートピアニストの需要はコロナ禍で激減しています。

自分が出来ることをアピールし、貢献できるということをどんどん発信していかないと、わずかなお仕事はあっという間にライバルに掻っ攫われてしまいます。

しかもライバルって、同業者だけじゃないのは先ほど記載の通りです。

もうこうやって書いてるだけで恐ろしくなってきます。

ちなみに「営業力」と「セールス力」は異なります。

聴いて聴いて聴いて聴いて聴いて聴いて聴いて聴いて聴いて聴いて聴いて!!!!!!!では、

逆に引いちゃって誰も聴いてくれないですよね。

人は広告感が感じられるとあっという間に引いてしまうのです。

聴きたいなと思わせる力が「営業力」
そんな方へ、聴くという行動を後押しするのが「セールス力」です。

何を以て、目の前の方へ「聴きたい」と思わせてあげられますか?

相手に対しGive & Give、おまけにGiveくらいの気持ちでいることが、営業力を身につけるスタートラインだと感じています。

プロとアマの違いまとめ

おさらいです。

◆ プロとアマの違いは生き方そのもの
◆ プロになる方法
◆ 現代のピアニストに欲しいスキル
  • プロとアマでは、ピアノにかける時間が違う
  • プロになるには、練習とアウトプットのセットが必要
  • プロピアニストとして生き残るために、ITリテラシー、SNS、マーケティング、営業の能力は必須

プロとアマの違いのお話でした。

覚悟とか、根性とか、そういう事ではありません。

一つの仕事としてどれだけ真剣に日々向き合うか、それが全てな気がします。

そういった意味では、音楽家もサラリーマンも経営者も共通しています。

最後にピアニストとして、音楽家として大切な心構えをご紹介して終わりとします。

真実、誠実、謙虚 by J. Y. Park

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