失敗したくないから、失敗例があったら知っておきたいな。
具体的にアイテム紹介してくれると嬉しいな。
音質だけじゃなく、自分の用途に合ったものを選ぶのが正解だよ。
価格帯別に紹介するので、予算に合わせて選んでみてね。
◆ ヘッドホン選びの失敗パターン
◆ 価格帯別にご紹介
アコースティックピアノと比べた時、サイレントピアノ・電子ピアノの大きな特徴は「ヘッドホン接続」
外部に音漏れすることなく、気にする事なく、存分に演奏することができます。
本記事では、そんなサイレントピアノ・電子ピアノの最強パートナー、ヘッドホンの間違いない選び方について解説します。
ピアノと同じくらい、周辺機器にも自分のこだわりがあると、愛着も段違いですよ。
サイレントピアノ・電子ピアノ用ヘッドホンの選び方
ヘッドホンには色々な種類があります。
楽器用、音楽鑑賞用、モニター用、更には開放型、密閉型…
その中でも私は、楽器用の開放型をおすすめします。
その理由をお話する前にまず、付属のヘッドホンから買い替えたらこうなりますよ、を挙げておきます。
- 音質が格段にアップ
- 絶妙なフィット感
- 長時間使用しても疲れない設計
- 高音低音、強弱など繊細なニュアンスがはっきり聞こえる
パッと挙げるだけでも、これだけのメリットがあります。
私も今使っているヘッドホン(Roland RH-A30)に変えた時は、とんでもない衝撃を受けたものです。
まず、用途と型についてお話をしていきます。
用途はどれでも構わない
- 楽器用
- 音楽鑑賞用
- モニター用
それぞれ挙げましたが、実はどれを選んでいただいても構いません。
ヘッドホンとしての性能だけで考えると、どの用途のものであろうと音をクリアに伝えるというのが1番の性能なので、
これがいい、これはよくない、といったことはありません。
その中でも楽器用を敢えておすすめするのは、楽器用のヘッドホンは「自分の音をきちんと聴く」ことに1番特化して開発されているからです。
迷ったら是非、楽器用のヘッドホンを選んでみてください。
開放型と密閉型の違い
◆ 音抜け感があり、自然な聞こえ方
◆ ヘッドホンで聞いているが、誰かの演奏を聴いているような感覚
◆ 自分の鳴らした音だけが聞こえるため、超繊細な表現も聞き取れる
◆ 自分の世界だけにトリップでき、集中しやすい
私が開放型をおすすめするのは、自分の演奏を客観的に聞きやすいからです。
密閉型だと繊細な表現をしっかり聞き取ることができ、軌道修正も容易いのですが、
実際演奏する時の出音とかなりのギャップがあります。
開放型は適度に外の音が入ってくるため、練習時と本番時のギャップが密閉型よりも小さくなります。
演奏する時に動揺してしまう可能性は少しでも摘み取っておきたいため、開放型をおすすめします。
もちろんこれは私個人の意見であり、試してみた結果密閉型の方が合っているという方もいるでしょう。
ご自分で選ばれたものこそが、正解なのです。
次に、選ぶ際の注意点を2つご紹介します。
端子の形状(穴は大きい?小さい?)
ウキウキで買ったにも関わらず、「入らない!」なんて不幸なことを避けられるよう、
差し込み口の大きさや端子の形状を知っておきましょう。大きいか小さいかの2択です。
ただ、万が一お気に入りのヘッドホンがご自宅のピアノの端子に合わなかったとしても、変換プラグと言うものがありますのでご安心ください。
小→大
大→小
音質にこだわる方は、変換プラグにも電気抵抗の小さい金属(金メッキなど)を選ぶといいでしょう。
ですが高いものは本当に高いですのでご注意ください。
装着感
どんなに音が良くても、装着感に違和感があったら検討し直してください。
ヘッドホンを装着する時って、長時間練習する時ですよね。
それなのにヘッドホンをしているのが気持ち悪かったら、練習するのも嫌になってしまいますよね。
とっても悲しいので、是非装着感は心地いいもの=装着して違和感を感じないものを選びましょう。
ここまで、ヘッドホンの特徴と選び方のお話をしてきました。
次に、失敗パターンをご紹介します。
ヘッドホン選びの失敗パターン
雨の日にバイクでこんな道に突っ込むような失敗をしないように、予めパターンを知っておきましょう。
- 安すぎる
- 装着しないで買う
- 端子の形状を見落とす
- 実際に試さない(レビューのみで判断)
どれか1つでも該当してしまうと、そのお買い物は高確率で失敗に終わります。
これらと反対の行動を取りましょう。
安すぎる
大体5,000円〜がヘッドホンの相場です。
それよりもあからさまに安いものは、絶対に何か理由があります。
安物買いの銭失いとなりますので、5,000円くらいはするもんだと思って買いましょう。
装着しないで買う
装着感の大切さは先ほどお話した通りです。
ですので、一度も試さずに買ってしまうことは出来るだけ避けましょう。
そもそも装着しないで買うということは、音も聞いていないということです。
装着感だけでなく、音も自分の好みではなかったら踏んだり蹴ったりです。必ず一度試しましょう。
端子の形状を見落とす
せっかく買ったのにすぐに使えない。それよりも悲しいことがあるでしょうか。
使いたいとウキウキした気持ちがあった分、マイナスへの振れ幅は尋常じゃありません。
変換プラグでリカバリーが利くため致命的ではありませんが、出来ればこのがっかり感は避けたいところ。
大きいか小さいかだけでも、確認しておきましょう。
実際に試さない(レビューだけで判断)
装着感とも繋がってきますが、もっと深い意味があります。
「きちんと自分で決めて買ったかどうか」が、ここでは問われます。
「ネットで紹介されていたから」「レビューが良かったから」という理由だけで、
音も聞かず、装着感を試しもせず、ネットでポチってしまったとしたら、それは不幸への始まりです。
100%満足するということはおそらくありません。
なら、100%満足するために是非お店で一度試してみてください。
大切な道具の一つです。最初の関わり方から丁寧にいきましょう。
そこそこのお値段以上で、実際に試し、端子も確認すれば、
まず失敗することはありません。自分の感性を信じてあげてください。
それでは、実際に販売されているヘッドホンをお値段別にご紹介します。
価格帯別にご紹介
ここですぐにポチらず、気に入ったものを試してからにしましょう!
〜10,000円
◆ AKG K240 開放型
オーストリア生まれ、約80年の歴史を持つ音響機器メーカーであるAKG。メーカー名はアーカーゲーと読みます。
こちらはセミオープンエアー型とも言われています。
厳密に言えば完全な開放型ではないのですが、開放型と密閉型の両方のメリットを併せ持つモデルです。
レコーディングなど制作現場でモニターヘッドホンとして使われており、タイトな音質が特徴です。
◆ YAMAHA HPH-100 密閉型
ヤマハの密閉型ヘッドホン、エントリーモデルです。
性能と価格を考えると、コスパが非常にいいですね。
これを手にしたら買い替えの必要なんておそらくありませんが、
ここを入り口にして、どういうヘッドホンが完璧に自分に合っているのか、見つけてみるのも面白いと思います。
10,001円〜20,000円
◆ Roland RH-A30 開放型
私が現在愛用しているヘッドホンです。電子楽器専用ヘッドホンと言われています。
開放型の抜け感を持ちつつ、音にしっかり集中させてくれるハイブリッドな魅力があります。
開放型なのに、いい意味で誤魔化しが利かないくらい、表現を素直に音としてアウトプットしてくれます。
ただ音がいいだけじゃなく、上達を後押ししてくれるパートナーのようなヘッドホンです。
◆ Roland RH-300 密閉型
またしてもRoland。こちらはモニタリングヘッドホンです。
RolandのRHシリーズ、フラッグシップモデルと言われています。
こちらもAKG同様制作現場では絶大な支持を得ており、特に快適性と密閉性に優れています。
誰にも何にも邪魔されず、長時間没頭したい時は是非おすすめです。
20,001円〜
◆ SENNHEISER HD599 開放型
ドイツの名門音響機器メーカーであるゼンハイザーの逸品です。
突き抜ける高音に定評がありながら、しっかりと質量を持った低音を響かせ、中音域の邪魔をしない。
この記事でご紹介している中でもダントツで、音の解像度が完璧なヘッドホンと言えます。
そして見た目が可愛い。
◆ BOSE QuietComfort25 密閉型
おしゃれなカフェのスピーカーは大体BOSE。
一昔前は知る人ぞ知る最強音響機器メーカーのBOSEも、現在はガッツリと市民権を得ています。
そんなBOSEが作る密閉型ヘッドホン。もちろんノイズキャンセリング機能付き。
これ以上何かを語る方が野暮というものです。是非お店に行って感動してきてください。
これで完璧!ピアノ用ヘッドホンの選び方まとめ
おさらいです。
◆ ヘッドホン選びの失敗パターン
◆ 価格帯別にご紹介
- ライブ感重視は開放型、音に集中したいなら密閉型
- 実際に試し、装着感と音を感じた上で選べば失敗しない
- 正直予算が許すならゼンハイザー一択(私はRoland推しです)
ヘッドホンの選び方のお話でした。
一度試したら、購入はネットで。ポイントはしっかりいただきましょう。
ヘッドホンの装着感や音の感じ方は、理屈で説明できない部分もあります。
必ず試しに行って、納得のいくものを選んでみてください。
第2話、その他の道具はこちらです。
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