ピアノの椅子について役割を知りたいな。
高さ調整機能がついているものだと、長く使えるよ。
椅子がどれだけ大事な役割を担っているかもお話するね。
◆ 家で使うのにNG!ピアノ椅子3つ
◆ ピアノの椅子の役割
こういった私が解説します。
失敗しないピアノの椅子の選び方3つ
クッション性
長時間座っていても快適に過ごすためには、適切なクッション性が必要不可欠です。
快適な環境でピアノ練習をすることによって、より効率的に進めることができます。
大袈裟かもしれませんが、ピアノ椅子に座りたいから練習する!ってくらいの椅子なら最高ですよね。
安定性
ピアノは鍵盤が多く横幅の広い楽器なので、左右に体重移動することも頻繁にあります。
そんな中椅子がガタついてしまったら、そっちに気を取られてしまい、ピアノの演奏に集中できませんよね。
安定性優れた椅子は、そんな演奏の邪魔になるようなことはシャットアウト。
自分本来のピアノを表現するためにも、必要不可欠な要素なのです。
高さ調整
ピアノにおいて姿勢は重要な要素のひとつで、何もかも90°(垂直に座り、膝も肘も直角)というのが目安です。
ですが座高は人それぞれ。最適な高さも人それぞれです。
高さ調整できない椅子だと、万が一合わない場合待っているのは返品のみです…
高さ調整機能は、快適にピアノを演奏するためにも必須です。
全ての要素を兼ね備えているのが、ベンチタイプの椅子です。
その中でも、甲南は別格です。
(どのメーカーも素晴らしいです!あくまで個人的な見解です。)
本当に「ピアノ椅子に座りたいから練習する!」っていうレベルです。
こちらはかわいい猫脚タイプ。私も猫脚タイプを使っています。もう最高です。かわいい。
見てるのも眺めてるのも最高です。
ベンチタイプを選べば間違いありません。
次に、他のタイプのご紹介と、ベンチタイプ以外NGな理由をご紹介します。
家で使うのにNG!ピアノ椅子3つ
なぜ3要素が欠けているとNGなのか、具体的にお話していきます。
電子ピアノ付属の椅子
正直悪くはないのですが、もっといいものがあります。
椅子だけで20,000円前後のものと比べると、どうしてもクッション性や安定性、耐久性や軋み音などで劣ってしまいます。
ですが、例外としてこちらをご紹介します。
とにかく見た目が可愛いのですが、お伝えしたいのはハイクオリティに仕上げられた椅子です。
もともとソファに定評のある家具メーカー、カリモクが本気で作ったピアノ椅子。
一度試したことがあるのですが、正直椅子だけで売ってくれないかなというレベルでした。
ですが。残念ながら高さ調整ができません。実際に試してみて、大人の方用に検討されることをおすすめします。
お子さんは成長過程で高さが変わってしまうため、カリモクは大人になってからにしましょう。
背もたれタイプ(トムソンタイプ)
こんな見た目のザ・ピアノ椅子です。甲南製、申し分ない品質です。
ではなぜNGなのかというと、クッション性が弱いからです。
後ほど詳しく解説しますが、背もたれタイプは長時間の演奏に向いていません。自宅用の椅子としては不向きなのです。
丸椅子
なぜNGかというと、丸いので安定性にやや難ありです。
突然の高音や低音に対応するのが難しいため、敢えて選ぶ理由はありません。
選ぶべき椅子はご理解いただけたのではないでしょうか。
ではなぜベンチタイプ以外も存在するのか、背もたれタイプとベンチタイプそれぞれについてお話します。
ピアノの椅子の役割
背もたれタイプ(トムソンタイプ)
形状のおさらいです。
ご覧の通り、大きな背もたれが特徴です。
高さ調整が即可能で、重心が大きな背もたれのおかげで後ろに行くため、椅子の前で体重をかけても安定感抜群です。
つまり、短時間の演奏には最も優れた形状なのです。
このタイプは、由緒正しきコンクール、大切なピアノ発表会などでよく使われています。
- ひとりひとりの演奏時間が短い=短時間で最高のパフォーマンスを発揮したい
- 何人も入れ替わり立ち替わり=高さ調整がスムーズであることが必須
このように、コンクールに最適な要素ばかりです。
ちなみにあまりにも安定性に優れているため、長時間演奏するソロコンサートでも、ピアニストによっては多くの方に採用されている様です。
背もたれは実際使いません。寄りかかっての演奏はできませんよね。あれは完全に重心用なのです。
重心用の部分をあの様な装飾に…ヨーロッパ文化の優美さを感じさせずにはいられません。
ベンチタイプ
こちらも、まず形状のおさらいから。
選ぶ際の3要素である
- クッション性
- 安定性
- 高さ調整
を兼ね備えた最強タイプ。
家での使用は正直これ1択ですが、外ではソロコンサートにも向いています。
ピアノに集中するために、そのほかの余計な心配は入りませんよね。
もうひとつのメリットが「ドレスが美しく見える」
裾の広がったドレスも、ベンチの上に広げて座れば、とても美しいシルエットの完成です。
美しく魅せるために選ぶというのもひとつです。
ピアノ椅子のまとめ
おさらいです。
◆ こんなピアノ椅子はNG!3つ
◆ ピアノの椅子の役割
- クッション性、安定性、高さ調整全て含まれるものを選ぶ
- 自宅用は基本ベンチタイプ1択。
- 背もたれタイプはコンクール向け。ソロコンサートに使う方も多数。
全ては素敵なピアノライフを過ごすため!という目的のために、ピアノにまつわる道具は「ケチらない」のがコツです。
記事内のご紹介も参考にしていただきつつ、自分にあった逸品で快適なピアノライフを過ごしましょう。
第2話、その他の道具はこちらです。
悩んでる人 ピアノに必要な道具ってどんなものがあるの? どうやって選んだらいいのかな。 Noritoism あると便利なものはたくさんあるよ。 自分のピアノライフに合わせて揃えよう! もちろん、アイテ[…]