ピアノのスペック。重さやサイズ、音の違いを解説

悩んでる人
ピアノのサイズにはどんなものがあるの?
サイズが変わると音はどう変わるの?
こんなに重たいもの、搬入する時気をつけたいことってある?
Noritoism
デジタルピアノからグランドピアノまで、種類別でご紹介するよ。
デジタルピアノ以外は、搬入を業者さんに任せるのが一般的!
もちろんできることをやっておくと違うよ。
◆ ピアノのサイズと重さ
◆ ピアノのサイズによる音の違い
◆ ピアノ搬入時にの注意したいこと

この記事の概要ピアノのサイズや重さについての知識は、あるに越したことありません。

サイズや重さの要因を知り、発音の原理に触れることで、より深くピアノと関わることができるからです。

本記事ではピアノのサイズや重さ、搬入時の注意点についてご紹介します。

ピアノに対して、日々の扱い方がきっとちょっとだけ変わるきっかけになるかもしれません。

ピアノのサイズと重さ

サイズ

アップライト、グランド、デジタルそれぞれで変わってきます。

ピアノは楽器の中でも最大級のサイズと重量感を誇ります。

特にグランドピアノはどんなにお気に入りだとしても、コンサート会場に自前のものを持ち運んで使用することは現実的にほぼ不可能です。

それでは、それぞれの種類でご紹介していきます。

アップライトピアノ

アップライトピアノ

アップライトピアノの場合、スペックにほとんど差はありません。
  • 高さ 113cm〜131cm
  • 間口 147cm〜156cm(間口と幅は、どちらも横幅の意味。ピアノでは間口を使うのが一般的)
  • 奥行 60cm〜68cm
  • 重量 210kg〜275kg

グランドピアノに比べればコンパクトなサイズ感ですが、重量は相当なものがあります。

グランドピアノ

グランドピアノ

奥行きの長さ=グランドピアノのスペックと比例します。
  • 高さ 99cm〜102cm
  • 間口 146cm〜155cm
  • 奥行 149cm〜227cm
  • 重量 255kg〜410kg

ピアノの最高峰だけあって、スケールも重量も桁違いです。

デジタルピアノ

デジタルピアノ

デジタルピアノはかなりの種類販売されているため、大体の数値を記載します。

鍵盤タイプ(本当に鍵盤”だけ”のもの)

  • 高さ 15cm
  • 間口 135cm
  • 奥行 25cm
  • 重量 7.1kg〜20kg

スタンドタイプ(土台やペダル含めアップライトピアノのような形状をしているもの)

  • 高さ 80cm
  • 間口 135cm
  • 奥行 40cm
  • 重量 30kg〜100kg

鍵盤タイプは最重量のものでも持ち運び可能です。

スタンドタイプも、アップライトピアノと違って鍵盤より高くなることがないため、車の車種によっては持ち運びが可能となります。

鍵盤タイプはストリートライブやライブハウス、バンドのリハーサルスタジオでよく見られます。

キーボードスタンドや別売りのダンパーペダルを取り付けて使用します。


サイズが変わると、音にも影響が現れてきます。

具体的にご紹介していきます。

ピアノのサイズによる音の違い

音

サイズの違い=響板と弦の長さの違いです。

デジタルピアノはサイズによる音の違いがありません。

よってアコースティックピアノ(アップライトピアノ・グランドピアノ)に絞ってご紹介していきます。

響板

面積が大きければ大きいほど、大きな音が鳴ります

音が大きくなれば、低音部と高音部の両方が安定して鳴ります。

それが中音部と混ざり合うことによって、全体的に安定した豊かな響きとなります。

よって音量はアップライトピアノ<グランドピアノとなり、グランドピアノも最大の大きさを誇るフルコンサートグランドピアノが1番大きいです。

長ければ長いほど、振動面積が大きくなります。
ピアノ弦の振動面積が大きくなればなるほど、音色が豊かになっていきます。
総じてピアノは大きければ大きいほど響板も弦も大きく長くなるため、サイズが品質に比例するといっても過言ではありません。

これだけ大きなピアノです。アコースティックピアノの搬入搬出は、素人にはまず不可能です。

最後に、設置の際私たちが気にかけることのできる注意点を記載します。

ピアノ搬入時に注意したいこと(アコースティックピアノ限定)

運ぶ

私たちは一切触らない!ということが前提です。

少しでも手を出してしまうと、寿命や品質に直結してしまうくらい、ピアノはデリケートな楽器です。

よって私たちがピアノ搬入時に注意できるのは、「環境を整える」ことです。

大きく分けて2点あり、お部屋の環境作りと設置場所です。

お部屋の環境づくり

温度と湿度に気をつけましょう。

ピアノは大部分が木でできているため、適切な環境を用意してあげることが必要不可欠です。

もし劣悪な環境に長時間おいてしまうと、木の材質が変化してしまい、音質に影響が出たり、最悪の場合故障してしまうこともあります。

最適な環境は室温15℃〜25℃、湿度は50%と言われています。

設置場所

インテリアに気をつければどこでもいい!というわけではないのです。

まず、背面は外壁ではなく内壁に面するよう設置しましょう。防音の観点からです。

次に、壁が近すぎると雑音が生じてしまうため、最低でも10cm〜15cmは壁から離しましょう。

それから、調律の関係上周囲と上部に間隔を空ける必要があります。

アップライトピアノの場合、上部40cm以上、左右は大人が通れる程度の隙間を開けましょう。

グランドピアノの場合、上部は屋根が開く程度、周囲は大人が歩き回れる程度の隙間を開けましょう。

設置はプロが行ってくれますが、ピアニストとして知っておくに越したことはありません。

ピアノのサイズや重さまとめ

おさらいです。

◆ ピアノのサイズと重さ
◆ ピアノのサイズによる音の違い
◆ ピアノ搬入時にの注意したいこと
  • アップライトは機種にそれほど差がなく、グランドは奥行きと重さが比例、デジタルは形状によって差がある
  • ピアノの性質上アコースティックピアノは大きければ大きいほど高品質と言える
  • 搬入時、ピアノには触らない。業者さんが設置してくれる環境を予め整えておくことが大切

ピアノのスペック、サイズや重さについてのお話でした。

もちろん、自宅にあるピアノが1番だ!って自信を持って仰って欲しいです。

私自信、コンサート会場にあるフルコンよりも、自宅にあるデジタルピアノやYAMAHAのYUS5シリーズが好きだったりします。

ピアノに携わる者としては、ひとつの知識として持っておいても損のないものなので、是非大体のサイズや重さを知っておいてください。


第3話、その他のピアノ演奏に必要な知識はこちらです。

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