ピアノ弾くのに必要な筋肉ってどこ?
しんどい筋トレとかしたくないなー…
指のトレーニングがメインだけど、
指を動かしやすくするために、腕と上半身のトレーニングもご紹介するよ!
◆ トレーニング方法【上半身編】
◆ トレーニング方法【腕編】
◆ トレーニング方法【指編】
◆ 筋トレ時の注意3つ
筋トレの前にストレッチが大切なのは、スポーツもピアノも同じです。
Noritoismとは? ピアノ曲を作っています。 Spotify Apple Music YouTube 悩んでる人 弾いてるとなんだか手首周りが痛いんだよな… た[…]
まずは最低でも1週間、ストレッチを続けてからトレーニングに入ることをおすすめします。
そのほうが効果的ですし、その方が故障も少ないです。
体がほぐれてきたら是非、本記事の内容に従ってトレーニングを始めてみてください。
本記事ではピアニストならではの体の作り方、筋トレ編をご紹介します
ピアノを弾くのに適した筋力が身につくことで、思い通りの演奏にまた一歩近づくことができますよ。
ピアノ弾くのに筋トレが必要な理由4つ
ピアニストにとって筋トレが必要な理由は4つあります。
- 故障を予防する
- 可動域を広げる
- テクニックや表現力を向上させる
- 非演奏時でも、演奏に使う筋力の維持向上につながる
それではひとつずつ解説していきます。
故障予防
筋力があることによって、筋力がない時に比べ力を無理に加えてしまったとしても、それを跳ね返す弾力が身についています。
ちょっとやそっとのことで故障することは圧倒的に少なくなります。
しなやかな肉体は、故障からあなたを守ってくれるでしょう。
可動域を広げる
筋力がないよりもある方が、可動域も広がっていくのです。
体をしなやかに動かせるようになることで、「ここまで動かせるんだ!」という感覚を実感できるようになります。
テクニックや表現力を向上させる
具体的に2点ありまして、
- 強弱をつけやすくなる
- 高速で弾けるようになる
筋力が身につくことによって、テクニックや表現力向上に直結するメリットがあります。
非演奏時でも、演奏に使う筋力の維持向上につながる
ピアノから離れなくてはならない時でも、ピアノを演奏するにあたって必要な筋力を維持・向上させる事ができます。
練習を1日しなければ自分が気づく。
練習を2日しなければ家内が気づく。
練習を3日しなければ聴衆が気づく。ホロヴィッツ
伝説的なピアニスト、ホロヴィッツの名言です。
これほどまでに、ピアニストにとってピアノから離れることは致命的なのですが、トレーニングを続けることによって、影響を最小限に抑えることができるのです。
トレーニング方法【上半身編】
器具も使わず、自分の体の重さだけでトレーニングする方法「自重トレーニング」をおすすめします。
ピアニストとして、上半身は主に背中を使うのですが、バランスよく鍛えることによって、より効率的に腕ないし指へ力をしなやかに伝えることができるでしょう。
腹筋
背筋
上腕二頭筋
余裕のある方はこちらも
体幹
下半身
自重トレーニングの際は、ヨガマットがおすすめです。
集合住宅にお住まいの方は、防音効果もありますので、必ず使用しましょう。
筋肉は超回復といって、トレーニングにより傷つけられた筋肉が回復する際、ちょっと大きくなることで成長します。
なので筋トレは毎日するよりも、1日おきにした方がいいです。
プロテインを摂取すると、より効果が深まります。
ムキムキになるために飲むのではなく、正しく筋肉をつけ、正しく動作してもらうためのものと捉えてほしいです。
トレーニング方法【腕編】
腕は、背中から指先へ力を伝える中間地点です。
思い通りに動かせるようになると、よりしなやかな音色を奏でることができます。
腕のトレーニングはいたって簡単。グーパー運動です。
最初はゆっくり、慣れてきたらある程度速度をつけてグーパーすることで、上腕に「キている」を実感できるでしょう。
やりすぎると結構逞しい腕になるので、それを目指す方は構いませんが、そういうわけではない方は習慣にしつつ、回数はほどほどにしておきましょう。
トレーニング方法【指編】
以下の4種類をご紹介します。
- 指の引っ張り合い
- 指寄せ運動
- OKトレーニング
- 指の上げ下げ
いずれも体を鍛えることに比べれば簡単なトレーニングです。
是非やってみながら、読み進めてみてください。
1. 指の引っ張り合い
やり方
- 左右の指先を、次のペア同士合わせる。左手5, 4, 3, 2:右手2, 3, 4, 5
- 思いっきり引っ張り合う
2. 指寄せ運動
やり方
- 手を自然体でパーにし、中指だけ人差し指側へ動かしては戻すを繰り返す。
- 反対方向(薬指側)へ動かしては戻すを繰り返す。
- 薬指を同様に行う。まずは薬指だけ中指側へ動かしては戻すを繰り返す。
- 反対方向(小指側)へ動かしては戻すを繰り返す。
3. OKトレーニング
やり方
- 親指と人差し指を力強くくっつけ、OKの形にし、すぐに離す。
- これを親指と中指、親指と薬指、親指と小指でそれぞれ行う。
4. 指の上げ下げ
やり方
- 自然体の状態で、すべての指の指先が触れるように手を置く。
- 他の指は置いた所から離さず、親指から1本ずつ、小指まで上げ下げする。
- 特に薬指を重点的に行う。
筋トレ時の注意3つ
筋トレ時の注意点は以下の3つです。
- ストレッチやマッサージをしてほぐす
- やりすぎない
- 握力はつけすぎない
それでは、それぞれ解説していきます。
ストレッチやマッサージをしてほぐす
いきなりのトレーニングは筋肉や周辺組織に相当な負担を掛けますので、下手をしたらトレーニング直後に故障という最悪の事態も想定されます。
ゆっくり丁寧に、筋肉をほぐすよう心がけましょう。
トレーニング前は必ずストレッチを行い、トレーニング後はマッサージをするなどしてクールダウンに努めましょう。
おすすめのストレッチ
ストレッチについては、こちらでも詳しくご紹介しています。
Noritoismとは? ピアノ曲を作っています。 Spotify Apple Music YouTube 悩んでる人 弾いてるとなんだか手首周りが痛いんだよな… た[…]
また、上半身のトレーニング前はこういった軽めのものから始めてみるのもいいでしょう。
なかやまきんに君の動画は体づくりのために役立つ情報が満載ですので、おすすめです。
軽い運動としておすすめ
やりすぎない
自分を追い込み、目標に向かっていくという行動は、それだけではまってしまう方も多いと思います。
ですが、ピアニストの筋トレとして絶対、必要以上にやりすぎないようにしましょう。
筋肉を必要以上につけても、ピアノの演奏はそれほどパワーを必要とするものではありませんし、
体を重くしたところで、軽快な演奏とはまた違ったものになってしまいます。
もちろん人それぞれ適正や理想の筋肉量は違いますので、一概にこれが正解というものはありませんが、やりすぎる必要性はないということをご理解ください。
握力はつけすぎない
特に上腕を鍛えすぎてしまうと、握力につながる筋肉も鍛えられ、必要以上に握力が身についてしまうことがあります。
握力が強すぎる=柔らかな音の表現の妨げになる=指のバランスが取れていない
ということですので、もし握力がつきすぎてしまったかも…となってしまった場合、以下の対策を取りましょう。
力のバランスが取れることにより、それぞれの指が奏でる音を補い合う関係が出来上がりますので、是非弱い指を強い指に整えるような鍛え方をしてみてください。
もしそれでも厳しいようでしたら、しばらく腕のトレーニングを中断し、上半身と指に特化してみるのもいいでしょう。
ピアニストの筋トレまとめ
おさらいです。
◆ トレーニング方法【上半身編】
◆ トレーニング方法【腕編】
◆ トレーニング方法【指編】
◆ 筋トレ時の注意3つ
- 筋トレが必要な理由は、故障予防、可動域の拡大、表現力向上、必要な筋力維持
- 上半身はバランスよく鍛える
- 腕は指を動かす筋肉に直結する、グーパー運動がおすすめ
- 指は自分の強み伸ばし、弱点を克服できるものからそれぞれ始めてみる
- 筋トレ時はストレッチなどでほぐしてから、やりすぎず、握力は必要以上につけないことを心がける
ピアニストの筋トレのお話でした。
思い通りの演奏をしたり、コンディションを整えたりするために、筋トレの重要さとその方法をご理解いただけましたでしょうか。
ピアノの練習と同じく、習慣化して初めて効果が現れるものです。
是非継続し、理想の筋力を身につけましょう。
習慣化については、是非こちらをご参考ください。
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