指の練習になるものって何が効率いいのかな。
効率的な練習法が詰まってるよ。
◆ ハノン活用法
ハノンには、基本から応用までの全てが詰まっていると言っても過言ではありません。
その証拠に、今第一線で活躍されているピアニストも、ピアノを習いたての方も、等しくハノンを取り入れています。
本記事では、全てのピアニストにおける最強のツール「ハノン」の活用法について解説します。
ピアノがもっと好きになれるきっかけを、ハノンで作っていきましょう。
ハノンはピアノの基礎練習・指の練習に欠かせないもの
ハノン、非常に効果的です。
独立
4を鍛える
脱力
スケール
カデンツ
指くぐり
指広げ
オクターブ
アルペジオ
トリル
トレモロ
えっとそれから…
と、挙げていけばキリがないほどの豪華なラインナップです。
短所は、単調で弾いていてつまらないところです。
ハノンですが、感覚的には筋トレのように思って欲しいです。
筋トレそのものはつまらないかもしれません。
ですが、最中のしんどさ、達成感、そして目に見える引き締まったという結果、それがたまんないですよね。それを求めているのです。
ハノンで短所も弱点も長所に変えちゃって、克服OKです。
実際の活用法をご紹介していきます。
ハノン活用法
基礎と応用の2段構えでいきます。
無駄なことって実際無いんですが、それでも出来るだけ効率よく進めたいですよね。
基本1, 全部いっぺんにやろうとせず、ちょっとずつ弾く
ハノンを弾いていると、曲の上部にこんな記載があります。
まずはこれを守って、20番まで進めてみましょう。
ハノンは恐ろしくよく作られており、順番にもきちんとした意味があります。
ひと通りできるようになって、自分の課題が明確に分かるようになったら、その時初めて番号をすっ飛ばしましょう。
番号がまとめられているものは、鍛える箇所が同じ曲だったりします。
自分にとって1番効率的な曲がどれか分かるようになると、
全部弾く必要も無くなり、時短につながります。
もちろん微妙な差もありますので、全部やったほうがいい!と感じている方はそのままで構いません。
私も曲は結局飛ばさずにやっています。
自分に合った方法が見つかる=レベルアップしているという証拠です!
基礎2, ゆっくり弾く
練習曲は簡単です。でも最速(♩=108)で弾くのは難しいです。
「♩=108?え?全然じゃん!」
でもそれはあくまで4/4での話。ハノンは2/4です。はい、倍速ですね。
ちなみにどれだけ速いかというと、クラシックだとハチャトゥリャンの『剣の舞』、Popsだとヨルシカの『藍二乗』より、です。とても速いですよね。
そもそも速く弾くことがゴールではなく、全ての指を均等にコントロールすること。
大事なことなのでもう一度言います。
出来るようになって初めて、徐々にスピードアップです。
ちょっとずつ、ゆっくりに慣れてきたら、次は応用編です。
応用1, リズムやアクセントに変化をつける
ハノンの冒頭にはこんな記載があります。
リズムやアクセントの位置に変化をつけます。
今日は1、明日は2…といった具合で、ひと通りやってみましょう。20まで。
もちろん苦戦したら明日も同じ番号で。全ての指を均等にコントロールするために。
これ、びっくりするほど効果的です。3以降は最初わけ分からなくなります。
でもそれって、成長するチャンスですよ。挫けずドSに徹してドMに修行しましょう。
応用2, 苦手を繰り返す
鍛えるための曲集だけあって、3と4の指の繰り返しとか、
序盤からなかなかいやらしい曲が満載です。
個人的には24がおすすめです。ずっと4の指をいやらしくいじめ抜きます。
いつか必ず、快感に変わる日が訪れます。
活用例:私の場合
毎日弾いているのは30番までです。それ以降は必要に応じて
- 39:スケール(ドレミファソラシド…)
- 41:アルペジオ(登って降りてくる)
- 46:トリル(2つの音を交互に高速で)
を弾いています。
基礎練習はもちろん大事なのですが、自分の曲を練習する時間にたくさん充てています。
本当は60番まで全部毎日弾くに越したことないのかもしれませんが
時間は有限であること自分の曲を弾くのにそこまで必要ないことから、30番までとしています。
基礎がある程度出来るようになったら、興味のある方は是非最後まで駆け抜けてみてください。
ちなみに60番はこんな感じです。
全ての指でトレモロの練習です。2組の音階を高速で交互に弾く曲です。
トリルとトレモロの違いは、2音ではなく2組という点です。
めちゃイライラしますが、達成感もひとしおです。
まとめ
おさらいです。
◆ ハノン活用法
- ハノン=筋トレ
- 弾き始めは一気に駆け抜けず、ちょっとずつ、ゆっくり
- リズムやアクセントに変化をつけ、苦手を繰り返す
ハノンを効果的に活用し、基礎をみっちり作っていきましょう!
ハノン以外の効率的な練習法もご紹介しています。
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