【劇的改善】表示速度が2倍速に!エックスサーバーでやるべき5つの高速化設定

悩んでる人
WordPressでSEO対策っていろいろあるけど…
エックスサーバーって結局、SEOに強いの? 何か特別な設定とかいるのかな?
Noritoism
うん、けっこう聞かれるけど、結論から言うと「強い」よ。
しかも、設定次第では表示速度とか安定性までSEOに直結するレベル。実はエックスサーバーって、初心者向けの印象があるかもだけど、
SEOに効く機能が最初からけっこう揃ってるんだ。
今回はその具体的な内容と、「これだけやっとけばOK」な設定方法をまるっとまとめてみたよ。
◆ なぜ遅い?WordPressサイトの表示速度が落ちる原因とは
◆ 高速化の前にやるべき準備|失敗しないためのチェックリスト
◆ 【設定①】XアクセラレータVer.2の有効化|2ステップで完了
◆ 【設定②】HTTP/3 + QUICをONにして通信速度をブースト
◆ 【設定③】ブラウザキャッシュ&Brotli圧縮で転送量を削減
◆ 【設定④】PHPバージョンを最新化+OPcacheで処理速度を向上
◆ 【設定⑤】LiteSpeed Cacheで最適化機能を活用する
◆ 【よくある質問】高速化設定で起こりやすいトラブルと解決策

WordPressでSEO対策をがんばっているのに、なかなか検索順位が上がらない…。

そんなときは、サーバー側の設定がボトルネックになっているかもしれません。

実は、SEOに強いサイトづくりには“サーバー選びと設定”がとても重要です。

特に「エックスサーバー」は、表示速度・安定性・セキュリティなど、検索エンジンが評価する要素をしっかりカバーしてくれる高性能サーバーなんです。

この記事では、WordPressユーザー向けに、エックスサーバーでできるSEO対策とその設定方法を完全ガイド

基本のチェック項目から、実は見落としがちな項目まで、今すぐ使える情報をまとめました

「何から手をつけていいかわからない…」という方も、この1記事を読めば、やるべきことが整理されてスッキリしますよ。

目次

なぜ遅い?WordPressサイトの表示速度が落ちる原因とは

高速化

WordPressでサイトを運営していると、「なんか最近、表示が遅いな…」と感じたことはありませんか?

検索順位や離脱率にも影響する表示速度の低下は、SEOにもユーザー体験にもマイナス要素。

まずはその原因をしっかり把握することが大切です。

サーバー?テーマ?原因を見極めるためのチェックポイント

表示速度が遅くなる原因は、大きくわけて以下の2つに分類されます。

原因のタイプ 主な要因 具体例
サーバー側 通信処理・転送速度 サーバーの応答時間が長い、HTTP/3未対応、PHPバージョンが古いなど
WordPress側 コンテンツや構成の問題 画像サイズが大きい、プラグインが重い、キャッシュ未設定など

どちらも複合的に絡み合って速度低下を引き起こすことが多いため、片方だけを対策しても改善しきれないことがあります。

そのため、

  • サーバーの設定を見直す
  • WordPressの構成を最適化する

この“両輪のチューニング”がとても重要になります。

また、「サーバーが高速」と言っても、その性能を最大限引き出すための設定ができていなければ、ポテンシャルは発揮されません。

この記事では、主にエックスサーバー側の設定に焦点を当てて対策をご紹介していきます。

PageSpeed InsightsとGTmetrixでスコアを正しく読むコツ

「表示が遅いかも…?」と感じたら、まずは測定ツールで客観的に確認するのが第一歩です。

おすすめのツールは以下の2つ:

ツール名 URL 特徴
PageSpeed Insights https://pagespeed.web.dev Google公式。モバイル・PCそれぞれのスコアが表示される
GTmetrix https://gtmetrix.com 読み込み時間やリクエスト数など細かく確認できる

測定する際のポイントは以下の通りです:

  • 1回だけでなく、3〜5回計測して平均値を見る(とくにGTmetrix)
  • モバイルとPCの両方をチェックする(PageSpeed Insights)
  • スコアだけでなく「改善提案」に注目する(特に”Reduce unused JavaScript”など)

特にPageSpeed Insightsでのモバイルスコアが50点以下の場合は、早急な改善が必要な状態と言えます。

vs

悩んでる人 ConoHa WINGとエックスサーバーって、よく比較されてるけど、 実際どっちがいいの?違いがパッと分からなくて迷ってるんだよね… Noritoism それ、めっちゃよく聞かれる! どっち[…]

このあとのパートでは、いよいよエックスサーバー側でできる「具体的な高速化設定」を5つに分けて解説していきます。

高速化の前にやるべき準備|失敗しないためのチェックリスト

高速化

「表示速度を上げたい!」と焦るあまり、いきなり設定変更に走ってしまうと、思わぬ不具合やトラブルが発生することもあります。

とくにエックスサーバー側の設定はサーバー全体に影響するため、事前の準備がとても大切です。

このパートでは、高速化設定に入る前に確認しておくべきポイントをまとめた“失敗しないための準備リスト”をご紹介します。

キャッシュプラグインやテーマとの干渉を事前に防ぐ方法

WordPressには便利なキャッシュ系プラグイン(例:WP Fastest Cache、LiteSpeed Cacheなど)がありますが、サーバー側のキャッシュ機能と重複すると逆に速度が落ちることも

とくにエックスサーバーの「Xアクセラレータ」や「LiteSpeed互換設定」と二重でキャッシュ制御が入ると、意図しない挙動が起こることもあるため注意が必要です。

対策チェックリスト

  • キャッシュプラグインが有効になっているか確認
  • エックスサーバーの設定を変える前に一時的にプラグインを無効化しておく
  • 使用中のWordPressテーマがキャッシュや圧縮機能を内包していないか確認

こうした干渉は、表示崩れや管理画面の不具合の原因にもなります。設定変更後に再度有効化して挙動をテストするのがおすすめです。

設定変更前にやっておくべきバックアップとPHP確認手順

サーバー設定の変更、とくにPHPのバージョンアップや.htaccess編集は、万が一失敗するとサイトが表示されなくなるリスクもあります。

事前のバックアップは必須です。

エックスサーバーでの安全な準備方法

項目 方法 補足
サイトのバックアップ サーバーパネル「自動バックアップ」 or WordPressプラグイン(例:BackWPup) FTPでも可。設定前に手動バックアップを取っておくと安心
PHPバージョン確認 サーバーパネル → PHP Ver.切替メニュー 現在のバージョンが7.4未満なら、後ほど最新化の検討を
.htaccessのバックアップ エディタでコピーして保存 変更前に念のため保存しておく

とくに「高速化=PHPのバージョンアップ」と思って即8.3などに切り替えるのは危険です。

まずは現在のバージョンと互換性を確認したうえで慎重に進めましょう。

補足:準備段階でやっておくとさらに安心なポイント

  • ログイン中の管理者アカウント以外のアクセス制限をかけておく
  • 作業中はメンテナンスモードにしておく(プラグイン「WP Maintenance Mode」など)
  • PageSpeed InsightsやGTmetrixのベースライン(変更前のスコア)を記録しておく

ここまで準備が整えば、次はいよいよエックスサーバーでの本格的な高速化設定に進むステップです。最初に取り組むべきは「XアクセラレータVer.2の有効化」。次のセクションで詳しく解説します!

【設定①】XアクセラレータVer.2の有効化|2ステップで完了

高速化

エックスサーバーを使っているなら、まず最初にやっておきたいのが「XアクセラレータVer.2」の有効化です。
これはサーバー側のキャッシュ機能を使って、WordPressの表示速度を大幅に改善する設定。特にアクセスが集中しやすいサイトほど効果を発揮します。

操作はとてもシンプルで、わずか2ステップで完了します。

サーバーパネルでの設定手順を図解で解説

設定の流れは以下の通りです。
エックスサーバーの「サーバーパネル」から簡単に切り替え可能です。

✅ 設定手順(画像付き)

  • エックスサーバーのサーバーパネルにログイン
  • 「高速化」>「Xアクセラレータ」をクリック
  • 対象ドメインを選択し、「Ver.2(推奨)」を選んで保存

⚠「Ver.1」は静的ファイルのみを対象にしたキャッシュです。
「Ver.2」は動的キャッシュにも対応しており、WordPressとの相性が非常に良いため推奨設定となっています。

動的&静的キャッシュの仕組みと注意点まとめ

XアクセラレータVer.2は、「静的ファイル(画像・CSS・JS)」と「動的ファイル(PHP経由のWordPressページ)」両方をキャッシュ対象としています。

キャッシュ対象 処理される内容 主な効果
静的ファイル JS・CSS・画像 表示の軽量化、転送速度向上
動的ファイル WordPressページ(PHP→HTML) サーバー処理の負荷軽減、レスポンスタイム短縮

注意点・よくある質問

更新が反映されない?

→ XアクセラレータVer.2では、一時的にキャッシュが表示されることがあります。
投稿やテーマ変更後に「スーパーリロード(Cmd+Shift+R or Ctrl+F5)」を試してください。

相性の悪いプラグインは?

→ 一部のキャッシュ系プラグイン(例:WP Super Cache)は動作が重複しやすいため注意が必要です。
使用中のプラグインとの干渉が不安な場合は一時停止して様子を見るのがベストです。


この設定だけでも体感速度がかなり変わることがあります。
次は「HTTP/3+QUICの有効化」について解説します。

こちらもサーバーパネルから数クリックで設定でき、通信速度をさらにブーストできます!

【設定②】HTTP/3 + QUICをONにして通信速度をブースト

高速化

ページの読み込みが重いと感じたら、通信プロトコルを高速化する「HTTP/3 + QUIC」の設定も見逃せません。
これはGoogleが開発した次世代の通信技術で、とくにモバイル環境での表示速度が大きく改善されるのが特徴です。

エックスサーバーでは、サーバーパネルからわずか数クリックでこの機能を有効化できます。

HTTP/2との違いとは?実感できる速度差と互換性

まず、HTTP/3とは何なのか、従来のHTTP/2と何が違うのかを簡単に整理しておきましょう。

比較項目 HTTP/2 HTTP/3(+QUIC)
通信プロトコル TCP UDP(QUIC)
通信の再送制御 全体再送 必要なパケットのみ再送(遅延しにくい)
モバイル通信の相性 通信ロスに弱い 通信環境が不安定でも速い
接続の再確立 遅い 超高速
ブラウザ対応 Chrome / Safari / Firefoxなど 主要ブラウザはすべて対応済

特にスマホでの表示が遅いと感じている方は、HTTP/3対応だけで体感速度が変わることもあります。

QUIC設定は3クリックで完了!サーバーパネルの操作方法

エックスサーバーでHTTP/3(QUIC)を有効化するのは非常に簡単です。以下の手順に沿って操作すれば、設定は1分もかかりません。

✅ 設定手順(HTTP/3有効化)

  • エックスサーバーのサーバーパネルにログイン
  • 「ドメイン設定」→ 対象ドメインを選択
  • 「SSL設定」→ 「HTTP/3(QUIC)を有効にする」にチェック → 保存

💡 QUICは「SSL化」が前提条件です。常時SSL化していないと設定できないので、事前にSSLが有効になっているか確認しておきましょう。

設定後に反映されるまでの目安

設定変更後、すぐに反映されることが多いですが、反映までに10〜15分ほどかかる場合もあります。
キャッシュクリアやスーパーリロード(Ctrl+F5/Cmd+Shift+R)で確認しましょう。

注意点と補足:CDNや古いブラウザとの併用は?

  • Cloudflareや一部CDNを使っている場合、HTTP/3がすでに有効化されているケースもあります。

→その場合は、サーバー側と競合しないように設定を整理しましょう。

  • Internet Explorerなど古いブラウザではHTTP/3は利用されません。

ただし、最近のユーザー環境を考えると大きな問題にはなりません。


QUICはまだ新しい技術ですが、今後ますます標準化されていく通信方式です。
次のパートでは、さらに「ファイル転送量」自体を減らす方法=ブラウザキャッシュと圧縮設定について詳しく解説していきます!

【設定③】ブラウザキャッシュ&Brotli圧縮で転送量を削減

高速化

せっかく高速なサーバー環境を使っていても、ページのデータ量が重ければ読み込み時間はどうしても長くなります。
ここで重要になってくるのが、「ブラウザキャッシュ」と「Brotli圧縮」という2つの軽量化設定です。

これらを適切に設定すれば、ユーザーが何度も訪れるページでの表示が圧倒的に速くなり、SEOや離脱率の改善にもつながります。

.htaccessに追記するだけ!コピペOKのコードあり

エックスサーバーでは、.htaccessファイルにコードを追記することで簡単にブラウザキャッシュや圧縮の設定が可能です。
以下のコードを、該当サイトの.htaccessファイル(ルートディレクトリ)に追記してください。

推奨手順:

  • エックスサーバーの「ファイルマネージャー」またはFTPで接続
  • ドメインのルート直下(例:/example.com/public_html/)の .htaccess を開く
  • # BEGIN WordPress よりも上の位置に以下のように追記:
<IfModule mod_expires.c>
  ExpiresActive On
  ExpiresByType text/css "access plus 1 month"
  ExpiresByType text/javascript "access plus 1 month"
  ExpiresByType application/javascript "access plus 1 month"
  ExpiresByType image/jpeg "access plus 1 year"
  ExpiresByType image/png "access plus 1 year"
  ExpiresByType image/gif "access plus 1 year"
</IfModule>

.htaccess の編集は必ずバックアップを取った上で実施してください。不適切な書き方をするとサイト全体が表示されなくなることがあります。

🔍 補足:効果があるのはどんな場合?

  • 繰り返し訪問するユーザーの再読み込みが速くなる
  • PageSpeed Insights で「キャッシュの有効期限が短い」と指摘されていた項目が改善される可能性あり
  • 特に画像やCSS・JSの読み込み速度に効果が出やすい

ブラウザキャッシュの最適な期限と注意すべき落とし穴

キャッシュの期間(有効期限)を設定することで、ユーザーのブラウザが一度読み込んだファイルを保存してくれるようになります。
これにより、2回目以降のアクセスが圧倒的に速くなります。

ただし注意点も:

  • 更新頻度が高いファイルはキャッシュを長くしすぎないこと
    → たとえば頻繁に更新するJSやCSSは、1週間〜1ヶ月程度が妥当です
  • キャッシュの反映遅れが発生したら、ファイル名にバージョンを入れる(例:style.css?v=2

キャッシュ設定の目安一覧

ファイル種類 目安のキャッシュ期間
HTML, PHP キャッシュしない(動的)
CSS, JS 1ヶ月程度
画像(JPEG, PNGなど) 1年
Webフォント 6ヶ月〜1年

キャッシュと圧縮は、サーバーやWordPressに依存せず軽量化の基本中の基本です。
特に画像やCSS・JSが多いサイトほど効果が大きいため、必ず導入しておきたい設定のひとつです。

次は、サーバー処理そのものを高速化する「PHPバージョンとOPcache」の設定について解説していきます!

【設定④】PHPバージョンを最新化+OPcacheで処理速度を向上

高速化

WordPressの表示速度に直結する「サーバー側の処理能力」。

その鍵を握るのがPHPのバージョンとOPcacheの活用です。

とくに古いPHPを使っていると、それだけでページ表示がもたつく原因になります。
また、OPcacheを有効化することで、毎回のPHPスクリプト読み込みを高速化できるため、アクセスが増えたときの負荷にも強くなります。

PHP 8.3への切り替え手順と動作確認の方法

エックスサーバーでは、サーバーパネルから簡単にPHPのバージョンを最新版に切り替えることが可能です。

✅ PHPバージョン切り替え手順

  • サーバーパネル にログイン
  • 「PHP Ver.切替」をクリック
  • 対象ドメインを選択し、「PHP8.3(推奨)」を選んで保存

💡 切り替え前の注意点
PHPのバージョンを上げると、一部の古いプラグインやテーマが非対応になることがあります。
必ず下記の手順で事前チェックを行いましょう。

🔍 互換性チェックの方法:

  • WordPressの管理画面で、すべてのプラグイン・テーマを最新版に更新
  • 公式ディレクトリで各プラグインの「対応PHPバージョン」を確認(例:WordPress.org Plugin Directory

OPcache有効化の効果とトラブル時の対処法

PHPは通常、毎回ファイルを読み込み・解釈して実行しますが、OPcacheを使うと「一度読み込んだコードをメモリに保存」してくれます。

これにより、同じページの表示速度が圧倒的に速くなるだけでなく、CPU使用率も下がるためサーバー全体のパフォーマンスも向上します。

OPcacheのポイント

  • PHP7.0以降ではエックスサーバーでデフォルトON(明示的な設定不要)
  • ただし、キャッシュの再読み込みが遅れることがあるため、更新直後に「変更が反映されない」こともあります

OPcacheが原因で反映されないときの対処法:

状況 対策
テーマを変更したのに表示が切り替わらない Ctrl+F5でスーパーリロード/しばらく待つ
プラグインの修正が反映されない キャッシュクリア系プラグインで手動削除 or 管理画面から保存し直し

💡 特に開発中のサイトでは「キャッシュ系プラグインとの併用+OPcache」による反映遅延のトラブルが多いので、作業時はキャッシュ系を一時オフにするのがおすすめです。

サーバーの処理速度を根本的に改善するには、「最新のPHP+OPcache」が必須です。
この設定をしておくだけで、特別なプラグインなしでも確実なパフォーマンス向上が期待できます。

次回は、LiteSpeed Cacheとの連携を最大化する「LSAPIモード」への切り替え&最適キャッシュ設定についてご紹介します!

【設定⑤】LiteSpeed Cacheで最適化機能を活用する

高速化

LiteSpeed Cacheは本来、LiteSpeed Webサーバーと連携することでHTML全体をキャッシュするLSCache機能を持った高機能プラグインです。
しかし、エックスサーバーはLiteSpeedサーバーではないため、そのキャッシュ機能(LSCache)は使用できません

とはいえ、画像圧縮・CSS/JS縮小・遅延読み込みといった表示速度の最適化に効果的な機能は利用可能です。
ここでは「キャッシュ機能を除いた最適化機能の使い方」に絞って、導入からおすすめ設定までを解説します。

LiteSpeed Cacheプラグインのインストールと初期設定

  • WordPress管理画面 → 「プラグイン」→「新規追加」
  • 「LiteSpeed Cache」で検索 → 「今すぐインストール」&「有効化」
  • 左メニュー「LiteSpeed Cache」→「一般」→「ドメインキーを要求」をクリック
    ※画像圧縮など一部機能にはQUIC.cloudとの連携が必要です

💡 「このページの LSCache キャッシュ機能は現在使用できません」という表示が出ますが、これは仕様上のメッセージであり、問題ではありません。

最適化目的でおすすめの設定一覧

以下は、LiteSpeed Cacheを“最適化専用”で使う場合に最低限ONにしておきたい設定項目です。

設定項目 推奨設定 補足
CSS/JS/HTMLの縮小・結合 ON 表示崩れがないか1つずつ確認しながらONに
Lazy Load(画像の遅延読み込み) ON モバイルでの表示速度改善に有効
画像のWebP変換 ON QUIC.cloud経由で軽量化
データベース最適化 適宜 投稿リビジョンやゴミ箱のクリーンアップなど

⚠ 一部のテーマやプラグインとの相性でレイアウト崩れが起こることがあります。圧縮・統合機能は1つずつ段階的に有効化し、動作確認するのが安全です。

HTMLキャッシュを使いたい場合は?

LiteSpeed Cacheではサーバー側のキャッシュ(LSCache)は使えませんが、HTMLキャッシュを使いたい場合は、以下のような代替プラグインと併用するのがベストです。

💡 おすすめ代替キャッシュプラグイン

  • WP Fastest Cache
    → シンプルかつエックスサーバーとの相性が良く、多くのユーザーが利用
  • Cache Enabler
    → 軽量でGzipやWebPとも相性良好

このように、LiteSpeed Cacheを「最適化担当」・WP Fastest Cacheを「キャッシュ担当」と役割分担することで、キャッシュ機能を使いつつ最適化も同時に行うことができます。


LiteSpeed Cacheは、サーバーがLiteSpeedでないとフル機能は使えませんが、画像圧縮やコードの軽量化といった“表示速度を上げるための最適化機能”はエックスサーバーでも十分活用できます。

「LiteSpeed」という名前に惑わされず、使える機能だけをしっかり取り入れることで、表示速度の改善に確実につなげられます。

【よくある質問】高速化設定で起こりやすいトラブルと解決策

高速化設定を進める中で、「あれ?表示が変になった…」「真っ白になって管理画面に入れない…」といったトラブルに遭遇することがあります。
このパートでは、実際によくあるエラーや現象と、それぞれの具体的な対処法をQ&A形式でまとめました。

500 エラーが出たときの対処法

設定変更後に突然「500 Internal Server Error」が出てサイトが真っ白に…どうすれば?
まずは慌てず、下記を順にチェックしましょう。

✅ よくある原因と対策:

原因 対処法
.htaccessの記述ミス FTPでアクセスし、直前に追記したコードを削除してみる
PHPバージョンの互換性問題 サーバーパネルでPHPを一つ前のバージョンに戻す(例:8.3 → 8.2)
プラグインの不具合 FTPで「/wp-content/plugins」内の対象フォルダ名を一時的にリネームして無効化

💡 error_logファイルを確認すると、どのファイル・行でエラーが出ているか分かる場合があります。

画像圧縮プラグインとの相性問題を回避するには

LiteSpeed Cacheを使ってから、画像が表示されなかったり、レイアウトが崩れることが増えました。なぜ?
原因は「画像最適化機能の二重使用」による干渉の可能性が高いです。

✅ 対策ポイント:

  • LiteSpeed CacheとEWWW Image Optimizerを同時に使う場合:
    → どちらかの「画像圧縮」機能をOFFにする(LiteSpeed側をオフにするのが無難)
  • Lazy Load(遅延読み込み)機能も競合しやすいため、両方の設定を確認して片方だけをONにしましょう。

🔍 実際に確認すべき設定場所:

プラグイン名 設定場所 推奨動作
LiteSpeed Cache 画像最適化 → 自動最適化/圧縮 オフ(他プラグインと併用時)
EWWW Image Optimizer Basic Settings → Lazy Load LiteSpeedと重複しないよう調整

補足:キャッシュが効きすぎて変更が反映されない場合は?

  • Ctrl+F5(またはCmd+Shift+R)でスーパーリロードを行う
  • LiteSpeed Cacheの管理画面から「すべてのキャッシュをパージ」する
  • WordPressテーマやCSSファイルにクエリ文字列(例:style.css?v=2)を付けて強制読み込み

高速化設定は、ひとつずつ試していけば決して難しくありません。
でもトラブルが起きたときに「何をどうすればいいか分からない…」となると、一気に不安になるものです。
このパートを参考に、設定の際はバックアップとメモをとりながら慎重に進めてみてくださいね!

次はいよいよまとめ編。ここまでのポイントを振り返って、エックスサーバー高速化の最短ルートを整理していきます!

まとめ|エックスサーバーの高速化はこの5つで決まる!

エックスサーバーはもともと高性能なサーバーですが、適切な設定を加えることで、そのポテンシャルを最大限に引き出すことができます。
今回ご紹介した5つの設定を実施すれば、PageSpeed Insightsのスコア改善・ユーザー体験向上・SEO効果の底上げまで一気に実現可能です。


✔ 今回ご紹介した高速化設定の要点はこちら:

  • Xアクセラレータ Ver.2 をONにする
    → 静的・動的コンテンツのキャッシュを強化。即効性が高い基本設定。
  • HTTP/3(QUIC)を有効化する
    → 通信レイヤーから高速化。モバイル回線で特に効果あり。
  • ブラウザキャッシュ&Brotli圧縮を設定する
    → 転送データ量を削減し、繰り返しアクセスの体感速度が向上。
  • PHPを最新バージョンにし、OPcacheを活用する
    → サーバーの処理速度を改善。特にWordPressで効果大。
  • LSAPIモード+LiteSpeed Cacheでキャッシュ最適化
    → キャッシュ制御を細かく調整し、スコア改善と安定性を両立。

そして最後に大事なのは、「一気にやろうとしないこと」です。
1つ設定を変えたら、PageSpeed Insightsや実際の表示スピードを確認し、変化を実感しながら進めるのがおすすめです。

「表示が遅いな」と思ったときこそ、差がつけられるチャンスです。
この記事を参考に、あなたのWordPressサイトをもっと軽く、もっと速くしていきましょう!


エックスサーバーでできることはこちらをご参考に!

エックスサーバーでできること

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