【完全ガイド】Xserverへのサーバー移転手順まとめ|WordPressを安全に引っ越す方法

悩んでる人
WordPressをXserverに移したいんだけど…
手順ってややこしくない?
Noritoism
うん、最初はちょっと難しく感じるかもしれないけど、大丈夫。
やることを順番にやればちゃんと引っ越せるよ。
悩んでる人
でも失敗したらサイト止まっちゃいそうで怖いんだよね…
Noritoism
その気持ち、よくわかるよ。
だからこの記事では“ミスしないための準備”から“移行後のチェック”まで、
1つずつ丁寧に解説するよ!
悩んでる人
移行って、自分でもできるものなの?
Noritoism
できる!
Xserverなら、公式の“簡単移行”機能もあるし、
プラグインでも手動でもやり方はいくつかあるよ。
この記事読めば、どれが自分に合ってるかもわかると思う!
◆ WordPressをXserverへ移行するメリットとは?
◆ 移行前に準備すべき3つのこと
◆ 移行方法は3つ|あなたに合った手順を選ぼう
◆ プラグインで移行する手順【All-in-One WP Migration編】
◆ 手動で移行する場合の具体的なステップ
◆ Xserverの「WordPress簡単移行」の使い方
◆ DNS切り替えと移行後の確認ポイント
◆ 移行後にやるべき初期設定と最終チェック
◆ よくあるトラブルと解決策まとめ

WordPressサイトをXserverへ移したいけれど、「手順が複雑そう…」「サイトが表示されなくなったらどうしよう」と不安に感じていませんか?
たしかに、サーバー移転には注意点もありますが、ポイントを押さえて進めれば初心者でも安全に引っ越しできます

この記事では、移行前の準備から移行方法の選び方、移行後の確認やトラブル対策までをステップごとにわかりやすく解説します。
「Xserver簡単移行」「プラグイン移行」「手動移行」など、あなたの状況に合った方法も見つかるはずです。

大切なサイトを安全に引っ越すために、ぜひこのガイドを活用してください。
失敗しないためのチェックリスト付きで、今日からすぐに移行作業を始められます。

目次

WordPressをXserverへ移行するメリットとは?

サーバー

「わざわざ移行する意味ってあるの?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、Xserverには“移す価値のある理由”がしっかりあります。

ここでは特に大きな3つのメリットをご紹介します。

表示速度の高速化でSEOも強化される

Xserverは、国内でもトップクラスの表示速度と安定性を誇るサーバーです。
とくにWordPressとの相性が良く、公式にも「WordPress専用チューニング」が施されていることがアピールされています。

ページの表示が遅いと、ユーザーが離脱するだけでなく、検索順位(SEO)にも悪影響が出る可能性があります。
Xserverに移行することで、「高速表示+安定稼働」=SEO評価の向上が期待できるのです。

自動バックアップ・セキュリティ機能が標準搭載

Xserverでは、過去14日分の自動バックアップが無料で保存されています。
もし万が一トラブルがあっても、管理画面から簡単に復元できるので安心です。

また、以下のようなセキュリティ機能も標準で提供されています。

機能 内容
WAF 不正アクセス・改ざんをブロック
ウイルスチェック アップロードファイルの安全性を自動チェック
アカウントロック ログイン試行の失敗回数で一時ブロック

こういった機能が追加料金なしで利用できるのも、Xserverならではの魅力です。

サポートが手厚く初心者にも安心

「移行作業でつまずいたらどうしよう…」と不安に感じる方もいるかと思いますが、Xserverにはメール・電話サポートが完備されています。
また、管理画面も直感的で分かりやすく、初心者でも迷いにくい設計になっています。

さらに、公式サイトには移行に関する詳細マニュアルも用意されており、この記事と合わせて活用すれば安心です。

まとめポイント(ここだけチェックでもOK!)

  • 表示速度が速く、SEOに好影響
  • バックアップやセキュリティが標準で強い
  • サポート体制が整っており、初心者でも安心

移行前に準備すべき3つのこと

サーバー

サーバー移転は、いきなり作業を始めてしまうと「画像が表示されない」「ログインできない」などのトラブルにつながりがちです。
でも安心してください。あらかじめ準備すべきポイントを押さえておけば、移行作業はずっとスムーズになります。

ここでは、Xserverへの移行前に必ず確認しておきたい3つの準備を解説します。

現サーバーの情報とWordPress環境を確認する

まずやるべきは、今使っているサーバーの仕様を把握することです。確認しておきたい主な項目は以下のとおりです。

チェック項目 理由
WordPressのバージョン 古すぎると移行プラグインで不具合が出る可能性あり
PHPのバージョン Xserverで非対応の場合、移行後にエラーが出ることも
データベース(MySQL)のバージョン バージョン違いでエクスポート・インポートに失敗するケースあり
使用しているプラグイン一覧 重複・競合を避けるため、移行後に不要なものを削除しやすくなる

加えて、「テーマのカスタマイズ状況」「固定ページや投稿の構成」「メディアファイルの保存先」などもざっくり把握しておくと、移行後の確認がラクになります。

移行に必要なファイルとデータベースのバックアップを取る

次に大事なのが、サイト全体のバックアップを確実に取ることです。これは「念のため」ではなく「必須」です。

万が一移行途中でエラーが出たり、表示が崩れたりした場合でも、バックアップがあればすぐ元の状態に戻せます。

バックアップすべきものは以下の2つです:

  • WordPressファイル一式(wp-contentフォルダ含む)
  • MySQLデータベース

おすすめの方法は以下のどちらか:

  • プラグイン(例:BackWPup、UpdraftPlusなど)での自動バックアップ
  • FTPソフト+phpMyAdminでの手動バックアップ

移行作業の前に、バックアップが確実に取れているかダブルチェックしておきましょう。

ネームサーバー・ドメイン・SSLの設定内容を整理しておく

最後に、移行後の設定で必要になる情報も先に準備しておくとスムーズです。

確認しておきたい項目はこちら:

項目 確認ポイント
ドメイン管理会社 どこで取得・管理しているか(お名前.com、ムームードメインなど)
ネームサーバー設定 現在どこを向いているか、いつ切り替えるか
SSL証明書 Let’s Encryptを使っているか、有料SSLか、Xserverでの再設定が必要か

とくに、SSLは移行後の表示崩れや「保護されていない通信」の原因になることも多いので、事前の把握がとても大切です。

この段階でやるべきことまとめ

  • サーバー・WordPressの環境を一覧にまとめておく
  • バックアップは「念のため」ではなく「絶対」
  • ドメイン・SSL・DNSまわりも先に整理しておくと安心

移行方法は3つ|あなたに合った手順を選ぼう

サーバー

WordPressをXserverへ移行する方法は、大きく分けて次の3つです:

  1. Xserver公式の「WordPress簡単移行」機能
  2. プラグインを使った移行方法
  3. 手動でファイルとデータベースを移行する方法

それぞれに向いているケースやメリットが違うので、自分に合った方法を選ぶことが、成功のカギになります。
ここでは、3つの手順を比較しながらわかりやすくご紹介します。

簡単&早い:Xserverの「WordPress簡単移行」機能

もっとも手軽なのが、Xserverが提供する「WordPress簡単移行」機能です。
これは、Xserverの管理画面(サーバーパネル)からURLとログイン情報を入力するだけで、Xserver側が自動でデータを引っ越してくれる仕組みです。

向いている人

  • サイトの構成がシンプル(カスタマイズ少なめ)
  • サーバーの操作に自信がない
  • とにかく早く終わらせたい人

注意点

メリット

  • 作業時間が圧倒的に短い(数分〜10分程度)
  • サーバー知識がなくても操作できる

柔軟に対応:プラグインを使った移行方法

「簡単移行」では対応できないサイトや、より柔軟に移行したい方にはプラグイン移行が向いています。
代表的なプラグインは次のようなものです:

プラグイン名 特徴
All-in-One WP Migration シンプルで使いやすい。多くの環境で安定動作
Duplicator 圧縮ファイル+インストーラで高速復元が可能
UpdraftPlus(プレミアム) 移行+バックアップも一括管理できる万能型

向いている人

  • サイトのカスタマイズが多い
  • テスト環境での動作確認をしたい
  • 複数サイトをまとめて管理している

注意点

  • サーバーによってはインポート時の容量制限がある(Xserverは最大512MB)
  • プラグイン同士の競合に注意が必要

メリット

  • 手順はある程度必要だが、柔軟かつ安定した移行が可能

確実性重視:手動で行う移行手順(FTP+DB)

多少手間がかかっても、一番確実な方法が手動移行です。
WordPressファイルをFTPで転送し、データベースをエクスポート・インポートして構成します。
多少のサーバー知識は必要ですが、サイトの構成を細かくコントロールできるのが最大の利点です。

向いている人

  • カスタマイズが多く、環境を細かく調整したい
  • プラグインを最小限にしたい
  • 不具合時に自力で対応できる知識がある

注意点

  • 作業工程が多く、ミスのリスクもある
  • FTP接続やphpMyAdminなどの操作経験が必要

メリット

  • 最も自由度が高く、細かく制御できる
  • 不要ファイルの除去など、移行と同時に整理もできる

移行方法3つをざっくり比較

項目 簡単移行 プラグイン 手動移行
難易度 ★☆☆(やさしい) ★★☆(ふつう) ★★★(やや高度)
柔軟性
時間 最短 中程度 長め
向いている人 初心者 中級者以上 上級者 or 慣れてる人

「どれが正解」ということはありません。サイトの構成やご自身のスキル感に合った方法を選ぶのがベストです。

次は、もっとも人気のある方法の一つ「プラグインで移行する手順【All-in-One WP Migration編】」を詳しく解説します。

プラグインで移行する手順【All-in-One WP Migration編】

サーバー

数ある移行方法の中でも、「All-in-One WP Migration」はとくに人気の高いプラグインです。
専門知識がなくても使いやすく、多くのWordPressサイトで安定して動作するため、移行初心者にもおすすめです。

ここでは、旧サーバーからXserverへ移すまでの具体的な手順を3ステップで解説します。

移行元サイトでエクスポートファイルを作成する

まずは、現在運用しているWordPressサイト(移行元)で作業を行います。

  1. WordPress管理画面にログイン
  2. プラグイン → 「新規追加」から「All-in-One WP Migration」を検索・インストール
  3. 有効化後、左メニューの「All-in-One WP Migration」→「エクスポート」をクリック
  4. エクスポート先に「ファイル」を選択
  5. エクスポート完了後、「DOWNLOAD」ボタンから .wpress ファイルをダウンロード

このファイルには、投稿、画像、テーマ、プラグイン、データベースすべての情報が含まれています
非常に便利ですが、ファイルサイズが大きくなりがちなので、次のインポート作業で容量制限に注意しましょう。

Xserverに新規WordPressをインストール&インポート

次に、移行先となるXserverでの作業に入ります。

  1. Xserverサーバーパネルにログイン
  2. 「WordPress簡単インストール」から新規にWordPressを設置(空の状態でOK)
  3. 移行先サイトのWordPressにログインし、「All-in-One WP Migration」を再インストール&有効化
  4. 「インポート」→「インポート元」で「ファイル」を選び、さきほどの .wpress ファイルをアップロード

注意点:Xserverの最大アップロードサイズは512MBです。これを超える場合は、下記の方法で回避できます。

  • .wpress ファイルを分割(プラグインの有料アドオンが必要)
  • FTP経由でファイルをサーバーにアップし、「高度な復元」から読み込み
  • 一時的にテーマや画像を削除してからエクスポートし、移行後に復元

アップロード完了後、「実行しますか?」という確認が出たら「続行」をクリック。これでサイトデータの移行が完了します。

インポート後に確認すべき設定とエラー対応

インポートが完了したら、以下の5つの項目を必ずチェックしましょう。

確認項目 内容
ログイン情報 移行元サイトのアカウントでログインする必要あり(Xserver側の初期ユーザーではない)
画像表示 メディアが正しく表示されているか(CDNやキャッシュが原因で崩れる場合も)
パーマリンク設定 「設定 → パーマリンク」から再保存するとURL構造が安定します
メール送信 お問い合わせフォームなどが正しく機能しているかチェック
プラグイン動作 キャッシュ系やセキュリティ系プラグインは一度オフにして様子を見るのも◎

また、よくあるエラーとして以下のようなケースがあります:

  • インポート中に固まる → ファイルサイズが大きすぎる or サーバータイムアウト
  • 画像が一部欠ける → ブラウザキャッシュ or ファイルパスがずれている
  • URLが旧ドメインのまま → 「Search Replace」などでDB内URLを置換

焦らず一つずつチェックし、必要があれば調整しましょう。

ポイントまとめ

  • All-in-One WP Migrationなら、3ステップでサイト移行が完了
  • ファイルサイズ制限には注意が必要(512MB超え時の対策あり)
  • インポート後は、ログイン情報・URL・画像表示などの確認を忘れずに

この方法なら、「難しいコード作業は苦手…」という方でも安心して移行できます。
続いては、もっと細かくコントロールしたい方向けに「手動で移行する場合の具体的なステップ」をご紹介します。

手動で移行する場合の具体的なステップ

サーバー

手動でのWordPress移行は、やや工程が多いものの最も確実で自由度の高い方法です。
Xserverのサーバー構造やツールをうまく使えば、トラブルも最小限に抑えられます。

ここでは4つのステップで、順を追って丁寧に解説します。

FTPでファイルをダウンロード・アップロードする

まずは、現在のサーバーにあるWordPressファイルをすべて取得します。必要なのは、主に以下のファイルとフォルダです。

対象 説明
wp-content テーマ・プラグイン・アップロード画像など、ユーザー固有のデータが含まれる
wp-config.php データベース接続情報が記載されている重要ファイル
.htaccess(隠しファイル) リダイレクト設定などがある場合は必ず取得
その他 wp-includes / wp-admin など、WordPress本体の構造

手順

  1. FTPソフト(例:FileZilla)で旧サーバーに接続
  2. すべてのWordPressファイルをローカル(自分のPC)に保存
  3. 同様に、Xserver側にもFTP接続し、新しいドメイン用ディレクトリにファイルをアップロード

ポイント

アップロードの際は、既存のindex.htmlファイルなどがあれば削除しておくと表示の邪魔になりません。

phpMyAdminでデータベースを移行する方法

ファイルだけでなく、データベースも忘れずに移行する必要があります。

手順

  1. 旧サーバーの「phpMyAdmin」にログイン
  2. 対象データベースを選択 → 「エクスポート」タブ → 形式は「SQL」のままで「実行」
  3. .sql ファイルがダウンロードされる
  4. Xserverの「サーバーパネル」→「MySQL設定」から新しいデータベースとユーザーを作成
  5. 「phpMyAdmin」→作成したデータベースを選び、「インポート」タブから .sql ファイルをアップロード

ポイント

インポート後、テーブル接頭辞(wp_など)は、移行前と同じであることを確認してください。

wp-config.phpを適切に編集するコツ

移行後は、wp-config.php に新しいDB情報を正しく設定する必要があります。

変更する項目は以下の3つ:

define('DB_NAME', '新しいデータベース名');
define('DB_USER', '新しいユーザー名');
define('DB_PASSWORD', '新しいパスワード');

さらに、データベースのホスト名もXserverでは通常「localhost」ですが、管理画面で明記されているホスト名に変更する必要がある場合もあるので注意しましょう。

ミスすると「エラー:データベース接続確立エラー」になるので、慎重に。

移行後のパーマリンク・権限設定を見直す

すべてのファイルとデータベースを移したら、いくつかの仕上げ設定が必要です。

項目 説明
パーマリンク再保存 WordPress管理画面 → 設定 → パーマリンク → そのまま「変更を保存」ボタンを押すことでURL構造が再構築されます
ファイルのパーミッション 一般的には、フォルダは「755」、ファイルは「644」が推奨。FTPで確認・変更が可能
メディアやページ表示 画像が表示されているか、固定ページや投稿が正しく開けるかをチェック

特にパーマリンク設定は、URLエラーや404の原因になりやすいため、忘れずに実施しましょう。

手動移行は、こんな人におすすめ

  • サイト構成を細かくコントロールしたい
  • 不要なファイルを除いてスリムに移行したい
  • プラグインを最小限にして軽量な運用をしたい

まとめチェックリスト:手動移行に必要な作業

ステップ 内容
FTP操作 すべてのWPファイルを取得・Xserverへ転送
データベース操作 phpMyAdminでエクスポート&インポート
wp-config編集 DB名・ユーザー名・パスワードを新環境にあわせて書き換え
最終確認 パーマリンク・画像・権限などの調整とチェック

多少手間はかかりますが、手動移行は“構造までしっかり把握したい”人にとってベストな選択肢です。
次のセクションでは、Xserverの「WordPress簡単移行」機能について、メリットと手順をわかりやすくご紹介していきます!

Xserverの「WordPress簡単移行」の使い方

サーバー

「なるべく簡単に、WordPressを移行したい」
そんな方にぴったりなのが、Xserver公式の「WordPress簡単移行」機能です。
これは、Xserverが用意した自動ツールを使って、旧サーバーから新サーバーへサイトを丸ごとコピーできる機能です。

操作もシンプルで、URLとログイン情報を入力するだけ。以下で手順を詳しく見ていきましょう。

管理画面からの操作方法をわかりやすく解説

以下は、Xserverで「WordPress簡単移行」を使う手順です。

  1. Xserverの「サーバーパネル」にログイン
  2. 「WordPress簡単移行」をクリック
  3. 「WordPress移行情報入力」画面が開くので、以下を入力
    • 移行元URL(https://〜)
    • 移行元WordPressのユーザー名・パスワード
    • データベースの情報(必要に応じて)
  4. 「移行開始」ボタンをクリック
  5. 数分〜十数分で移行完了!進捗は画面に表示されます
完了後は、新しいXserver環境でサイトがそのまま動作しているか確認しましょう。

移行できないケースとその回避方法

とても便利な機能ですが、以下のようなケースでは「簡単移行」が使えない可能性があります。

移行できない条件 回避策
移行元サイトがSSL未対応(http://) 事前にLet’s EncryptなどでSSLを設定しておく
ログイン情報が不明/2段階認証 一時的に2FAを解除するか、プラグインを無効化
プラグインやテーマが独自構成で干渉している プラグインを一部無効化してから再試行
WordPressのバージョンが極端に古い 移行前にアップデートしておくのがベスト

また、まれに移行途中で失敗することもあります。
その場合は、再度ログイン情報を確認し、ブラウザのキャッシュクリアや別ブラウザで試すと改善することがあります。

「簡単移行」はこんな人におすすめ

  • WordPressの構成が比較的シンプル
  • すぐにサイトを移行したい
  • FTPやphpMyAdminの操作に自信がない

「簡単移行」使用前のチェックリスト

  • サイトが「https://〜」で動作しているか?
  • WordPressのログイン情報は正確に控えてあるか?
  • Xserver側でドメイン設定・SSL設定が完了しているか?

作業時間も短く、知識がなくてもできるのが「WordPress簡単移行」の最大の強みです。
ただし、細かい調整や特殊な構成には対応していない場合もあるため、シンプルなサイト移行におすすめの方法です。

次のセクションでは、「DNS切り替えと移行後の確認ポイント」について解説していきます。

DNS切り替えと移行後の確認ポイント

サーバー

WordPressの移行が完了しても、まだやるべき大事なステップが残っています
それが、「DNS切り替え」と「移行後の動作確認」です。

ここでつまずくと、せっかく移行したサイトがうまく表示されなかったり、ユーザーにエラーが出てしまったりすることも。

このパートでは、DNS切り替えのタイミングと確認方法、そして移行後に必ずチェックしておきたいポイントをご紹介します。

DNS設定のタイミングとhostsファイルによる事前確認

DNS切り替えとは?

DNS(ドメインネームシステム)は、ドメイン名をサーバーのIPアドレスに変換する仕組みです。
サーバー移行後、この設定を変更することで、ドメインが旧サーバーから新しいXserverへアクセスするようになります

切り替えのベストタイミングは?

  • すべての移行作業と動作確認が完了した後
  • アクセス数が少ない深夜〜早朝が理想

DNS変更から新サーバーに切り替わるまでには、最大72時間(通常は数時間〜24時間程度)かかることもあります
その間はユーザーによって旧サーバーと新サーバーが混在して見える可能性があるため、注意が必要です。

事前に新サーバーで確認する方法(hostsファイル編集)

切り替え前に、自分だけ新サーバーの表示を確認する方法として「hostsファイルの書き換え」が有効です。

(XserverのIPアドレス)  ドメイン名
例:  123.45.67.89  example.com

この設定をすると、ブラウザで example.com を開いたとき、まだDNSを切り替えていない状態でも新サーバー側が表示されます

作業完了後は、忘れずにhosts設定を戻しておきましょう。

移行後にチェックすべき5つのポイント

DNS切り替え後は、「ちゃんと表示されているか?」だけで終わらせてはいけません
次のような5つのポイントをチェックすることで、トラブルを未然に防げます。

チェック項目 内容
SSL(https)対応 常時SSLが適用されているか(鍵マークが表示されるか)
メディアファイル 画像やPDFが正しく読み込まれているか
内部リンク メニューやボタンなど、内部リンクが全て機能しているか
問い合わせフォーム 送信できるか、管理者にメールが届いているか
管理画面 プラグイン・テーマの動作や投稿機能に不具合がないか

特に、SSLの再設定忘れは「保護されていない通信」と警告が出てしまう原因になるので要注意です。

また、移行直後はキャッシュやCDNの影響で旧データが残って見えることがあります。
「スーパーリロード(Ctrl+Shift+R)」や別ブラウザでの表示確認も活用しましょう。

この段階でやるべきことまとめ

  • DNS切り替えは確認後・低トラフィック時に実行
  • hostsファイルを使えば事前に動作テスト可能
  • 移行後はSSL・画像・フォーム・内部リンクを重点チェック

このステップまで終えれば、サーバー移行はほぼ完了といっていい状態です!
次は、「移行後にやるべき初期設定と最終チェック」を解説していきます。

移行後にやるべき初期設定と最終チェック

サーバー

無事にWordPressサイトの移行が終わっても、そこで安心するのはまだ早いです。
移行直後には、サイトの表示や動作が一見問題なくても、裏側では設定ミスや漏れが起きているケースも多くあります

ここでは、Xserverへの移行後に「これだけはやっておきたい」初期設定と最終チェックを3つのポイントに分けて解説します。

キャッシュ削除・パーマリンク再保存の重要性

移行直後は、表示がおかしかったり、古い情報が残っていたりすることがあります
その原因のほとんどは「キャッシュ」や「パーマリンク設定」です。

やるべき対応

  • キャッシュ系プラグイン(例:WP Super Cache、LiteSpeed Cacheなど)を一度無効化・再有効化
  • WordPress管理画面 → 設定 → パーマリンクで「変更を保存」をクリック(変更しなくてもOK)

これにより、URL構造が正しく再構築され、404エラーなどのトラブルも予防できます

また、ブラウザ側のキャッシュやCDN(Cloudflareなど)を使っている場合はそちらのクリアもお忘れなく

Search ConsoleやAnalyticsの再連携

移行に伴い、Google Search ConsoleやGoogle Analyticsといった外部サービスの設定も見直しが必要です。

特にドメインやSSL設定が変わった場合は要チェックです。

Search Console

  • 新サーバーに対応したプロパティ(URLプレフィックスまたはドメイン)を追加
  • 「サイトマップ再送信」や「URL検査」でインデックス状況を確認
  • HTTPS化後は「http版」とは別で新規プロパティが必要な場合あり

Analytics

  • トラッキングコード(gtag.jsやGA4タグ)が正しく読み込まれているか確認
  • テーマファイルやプラグイン経由で設定している場合は、移行後に消えていないかチェックしましょう

セキュリティとバックアップの再構築も忘れずに

新しいサーバーに移行した後も、セキュリティ対策とバックアップ体制の構築は必須です。

セキュリティ

  • Xserverの「WAF設定」「国外IP制限」「ログイン試行制限」などを有効にする
  • WordPress側では「Limit Login Attempts Reloaded」や「Wordfence」などのプラグインも有効活用

バックアップ

Xserverには自動バックアップ機能(過去14日分)がありますが、念のため外部サービスやプラグインでもバックアップ体制を整えておくと安心です。

例:UpdraftPlus、BackWPupなど

移行はゴールではなく、新しい運用環境のスタートでもあります。しっかり守りを固めておきましょう。

この段階でやるべきことまとめ

  • パーマリンクとキャッシュの初期リセットはトラブル防止の鍵
  • Search Console・Analyticsの設定確認と再登録を忘れずに
  • セキュリティ・バックアップ体制をXserver仕様に合わせて再構築

ここまでの対応で、XserverへのWordPress移行作業は安心して完了と言える状態になります。
次は「よくあるトラブルと解決策まとめ」について、よくある実例をもとに解説していきます。

よくあるトラブルと解決策まとめ

サーバー

WordPressの移行作業は、どれだけ丁寧に準備しても想定外のトラブルが発生することがあります
ですが、多くのトラブルにはよくある原因と解決方法があり、落ち着いて対応すれば問題ありません。

ここでは、Xserverへの移行後に特に多い3つのトラブルとその対処法をまとめてご紹介します。

移行直後の500エラー・表示崩れの対処法

白い画面・エラー画面・CSSが崩れたような状態になった場合、焦らず原因を切り分けましょう。

よくある原因と対処法

症状 原因 解決策
サイトが真っ白 PHPエラー、プラグイン競合 wp-config.php に define('WP_DEBUG', true); を追記して原因を特定。必要ならFTPで該当プラグインを削除。
500エラー .htaccessの記述ミス or PHPバージョン非対応 .htaccess を初期状態に戻す or Xserverの管理画面からPHPバージョンを変更(推奨:PHP8.1以上)
CSSが効かない URLパス不一致 or キャッシュ残り パーマリンク再保存+キャッシュ削除。URL置換ミスがある場合は Search Replace プラグインで修正。

ヒント: まずは「プラグインすべて停止 → 一つずつ有効化」で問題の切り分けがしやすくなります。

ドメイン・SSL・リダイレクトの注意点

SSL設定やリダイレクトまわりでURLが二重化したり、「保護されていない通信」と表示されたりするケースも多く見られます。

よくあるミス

  • 移行前にhttp://で運用 → 移行後にhttps://へ → Search ConsoleやAnalyticsが未対応のまま
  • .htaccessで301リダイレクト設定を忘れ、URLが分散状態に
  • Xserver側でSSLの「設定反映」ボタンを押し忘れ、httpsが有効になっていない

解決策

  • Xserverの「SSL設定」画面で対象ドメインを確認 → SSLが「設定済み」になっていること
  • .htaccess に以下を追記して、http→httpsリダイレクトを明示的に設定:
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
</IfModule>
  • Search Consoleは http版 / https版 それぞれ個別で登録を忘れずに!

プラグイン競合・PHPバージョン違いにも注意

Xserverは比較的新しい環境に対応しているため、古いテーマやプラグインとの互換性問題が発生することもあります。

よくあるパターン

  • 移行後、特定のプラグインでエラーが出る(Fatal Errorなど)
  • 管理画面が表示されない or ボタンが効かない
  • PHPバージョンが違いすぎて機能が動かない

解決策

  • エラー表示が出た場合は、ログファイルを確認(Xserver管理画面の「エラーログ」から閲覧可能)
  • FTPで対象プラグインのフォルダを wp-content/plugins から一時的にリネーム or 削除して復旧
  • PHPバージョンは Xserver の「PHP Ver.切替」からいつでも変更可能。WordPress公式の推奨は PHP8.1以上です。

まとめチェックポイント

  • 500エラー・真っ白画面: wp-configと.htaccessをまず確認
  • SSL: Xserver側で有効化&リダイレクト設定も忘れずに
  • プラグイン: 相性チェックとログ確認が復旧のカギ

次はいよいよ記事のまとめパートです!

まとめ|Xserverへの移行は“手順通り”が成功のカギ

WordPressサイトをXserverに移行するのは、最初こそ少しハードルが高く感じるかもしれませんが、手順をしっかり踏めば初心者でも安全に実施できます。

この記事では、次のようなステップを網羅して解説してきました。


Xserverを選ぶメリット

  • 表示速度・安定性が高く、SEOにも有利
  • 自動バックアップやWAFなどのセキュリティ機能も充実
  • サポートが手厚く、初心者にも優しい設計

移行前の準備が超重要

  •  サーバー・WordPress環境の確認
  •  ファイルとデータベースのバックアップ
  • ドメインやSSLの情報整理

移行方法は3つ

  • 「簡単移行」で手軽にサクッと
  • プラグインで柔軟かつ効率的に
  • 手動移行で確実&細かくコントロール

各移行方法の手順を具体的に解説

  • All-in-One WP Migrationを使った移行ステップ
  • FTP+phpMyAdminによる手動移行の実践方法
  • Xserver「簡単移行」機能の操作手順と注意点

DNS切り替えと確認ポイント

  • hostsファイルでの事前確認
  • SSL・リンク・フォームなどの動作チェックは必須

移行後の初期設定と最終確認

  • キャッシュ・パーマリンク再保存
  • Search ConsoleやAnalyticsの再連携
  • セキュリティ&バックアップ再構築

よくあるトラブルと対処法

  • 500エラーや表示崩れの原因と解決
  • SSL・リダイレクトの落とし穴
  • プラグイン競合やPHPのバージョン違いにも注意

サーバー移行は「やることが多い」と感じるかもしれませんが、ひとつずつ丁寧に確認しながら進めれば、確実に成功させることができます。
この記事をガイドに、あなたのWordPressサイトを安全にXserverへ引っ越して、新しい環境で快適に運用していきましょう!


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この記事を書いた人|Noritoism 伊藤 貴雅
ピアニスト・作曲家として活動しながら、「音楽で生きる道をひらく」をテーマに、
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